スウェーデン

スウェーデン
Sverige (スヴェーリエ) (スウェーデン語)
Sweden (スウィーデン) (英語)

Flag_of_Sweden.png

北ヨーロッパに位置する南北に細長いスウェーデンは、同地域の主要部であるスカンディナヴィア半島の中央部に位置する王国です。この国は9世紀に北方ゲルマン系ヴァイキングによって建国されて以降、紆余曲折を経ながらもデンマークと並ぶ北欧の雄としてその名を轟かせ、17世紀のグスタフ2世アドルフ王の治世にはフィンランドやノルウェー、エストニア、ラトビア、そして北ドイツの一部をも支配して最盛期を迎えることとなり、後にバルト帝国と呼ばれる地域大国として君臨しました。ちなみにこの頃、世界最古の中央銀行であるスウェーデン国立銀行(リクスバンク)が設立され、ヨーロッパで初めて紙幣が導入されたとのこと。しかし18世紀に入るとロシアを中心とする周辺国との大北方戦争で国力を落とし、海外領土の多くと北ヨーロッパでの覇権を喪失。その影響で一時内政すらままならない混乱状態に陥りましたが、18世紀後半に持ち直し、汎スカンディナヴィア主義を掲げて北欧の統合による再大国化を目指したものの、19世紀後半までに頓挫しています。

その後のスウェーデンは大国復権の夢を諦めて内政の開発に力を入れるようになり、王侯貴族の権限を縮小して議会制民主主義に基づく立憲君主制に移行。1920年代より一時の中断を経ながらも半世紀以上の長期政権を担ったスウェーデン社会民主労働党(SAP)により高負担・高福祉を軸とする典型的な福祉国家モデルが築かれ、対外的には列強諸国の動きに左右されない中立主義を第一次、第二次大戦共に貫きました。その結果、現代のスウェーデンは平和と福祉、そして学術を重んじる中堅文化国の地位を獲得し、その層の厚い豊かさと平等を重んじる社会制度は、各国が福祉政策のモデル型として注目しています。世界で最も権威がある功労賞とされるノーベル賞も、首都ストックホルムで授賞式が行われますしね(平和賞のみノルウェーの首都オスロで実施)。

国旗は北欧諸国に共通するスカンディナヴィア十字を用いたもので、青はスウェーデンの澄んだ空と国内に多数存在する湖を、黄(金色)は輝く太陽とキリスト教を象徴します。非常に古い歴史を持つ国旗であり、12世紀半ばのスウェーデン王エーリク9世が、隣接するフィンランド人との戦いに際し、青空に輝く金色の十字を見たことに由来する、という伝説もあります。しかしこれはあくまで伝説の域を出ないもので、実際は15世紀半ばの王カール8世が青地に黄十字の国章を制定したのが始まりとされ、16世紀半ばのヨハン3世の布告により正式にスウェーデン国旗になりました。

縦横比:5対8


スウェーデン王国
Konungariket Sverige (コーヌンガリーケト・スヴェーリエ)
Kingdom of Sweden (キングダム・オブ・スウィーデン)

Map_of_Sweden.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:ヨーロッパ
面積:約45.0万km² (日本の約1.2倍)
人口:約969万人
都市人口率:85.8%
首都・最大都市:ストックホルム (瑞・英:Stockholm)
主要民族:北方ゲルマン系スウェーデン人86%
       フィン人(フィンランド国籍とスウェーデン国籍に分かれる)5%
       北方の地方部にはフィン系サーミ人も少数民族として居住。
       他に外国からの移民が人口の1割弱を占め、その多くをイラ
       ク、イラン、シリア、レバノンなどの中東諸国の人々が占める。
主要言語:スウェーデン語が公用語で、国民の大半が母語としている。
       他にフィンランド語、サーミ語、ロマ語、メアンキエリ語(フィン
       ランド語の極北方言)、イディッシュ語(ドイツ系ユダヤ人言語)
       の5言語も少数言語として一定の保護が与えられる。英語も
       広く通用し、住民の約9割が理解可能。他にアラビア語など。
主要宗教:キリスト教67%
        スウェーデン国教会(ルター派)63%
        ローマ・カトリック教会2%
        正教会1%
       無宗教27%
       イスラム教5%
       少数のユダヤ教、バハーイー教など。

[政治・軍事]
建国:9世紀頃とされるが諸説あり
国連加盟:1946年11月19日
政治体制:立憲君主制、議院内閣制
元首:国王 (注1)
    ベルナドッテ家による世襲制、原則として終身制。
政府:内閣
    首相は議会が任命。閣僚は首相が任命。
議会:一院制のリクスダーゲン(国会と訳される)
    349議席。直接選挙制(比例代表制)。任期4年。
政党制:多党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制 (2018年より徴兵制復活予定)
国防費:65億7800万米ドル
軍組織:スウェーデン軍
     陸軍5600人
     海軍3800人 (海兵隊を含む)
     空軍3300人
     郷土防衛隊2万2000人
     沿岸警備隊800人

[経済・通信・その他]
中央銀行:スウェーデン国立銀行
通貨:スウェーデン・クローナ (krona, SEK)
国内総生産(GDP):4926億1800万米ドル
1人当たりGDP:5万267米ドル
GDP構成比:農林水産業1.8%
        鉱工業33.8%
        サービス業64.4%
労働人口:522万人
失業率:7.4%
輸出額:1511億米ドル
輸出品:機械類、自動車と部品、精製石油、医薬品、鉄鋼、紙類、魚介類
輸出先:ノルウェー10%、ドイツ10%、米国8%、英国7%、デンマーク7%
輸入額:1373億米ドル
輸入品:原油、機械類、精製石油、自動車と部品、鉄鋼、化学薬品、天然ガス
輸入元:ドイツ18%、オランダ8%、デンマーク8%、ノルウェー8%、中国6%
固定電話回線数:355万5000回線
携帯電話回線数:1263万9000回線
国別電話番号:46
ccTLD:.se
インターネット利用者数:約917万人
車両通行:右側通行
平均寿命:82.2歳 (男性80.2歳、女性84.1歳)

[日本との関係]
国交樹立:1868年11月11日
相手公館:大使館 (東京)
駐日相手国人数:3639人 (永住者259人、特別永住者9人)
相手輸出額:18億7100万米ドル
相手輸出品:医薬品、機械類、木材、化学薬品、自動車と部品、鉄鋼、紙類
日本公館:大使館 (ストックホルム)
在留日本人数:3487人 (永住者2573人)
日本輸出額:13億3700万米ドル
日本輸出品:機械類、自動車と部品、精錬チタン、鉄鋼、精密機器、ゴム製品
現行条約:1911年 通商航海条約
       1913年 司法共助取極
       1953年 航空協定
       1956年 査証(ビザ)相互免除取極
       1957年 請求権解決取極
            租税条約 (1999年改正)
       1999年 科学技術協力協定
       2013年 防衛交流に関する覚書

(注1)
スウェーデン国王の国家元首としての権限は、世界で最も弱いものとされる。大抵、立憲君主国では総選挙後、議会最大会派の指導者が首相として行政府を率いることになり、多数派の民意を反映した政治運営が目指されるが、儀礼上は君主が当該人物を首相に任命する過程を経る(日本でも首相は国会が指名するが、正式な任命は天皇によって成される)。また、他の国家官吏の任命にも名目的には君主の同意が必要となる場合が多い。

だがスウェーデンでは、首相をはじめとする国家官吏の任命に、一切国王の名を必要としない国家体制が1974年の統治法制定以来、一貫して守られている。首相の任命式は存在し、国王も臨席はするが、任命状は総選挙後に選出された議会議長の名で書かれる。このような体制は、国王権限を憲法条文のもとで制限し国民の権利を守ることを大義名分とする「立憲君主制」から、更に本意を拡大した「象徴君主制」と呼ぶことも多い。

国王の主な権限は、重要な国家行事に臨席(主宰ではない)すること、首相から国家の現況(機密情報を含む)について報告を受けること、議会に設置された外交評議会と、本来首相が主宰することとなっている閣議の首席に、戦時下など限定的な状況に限り座ることである。外国からの使節を自らの宮殿で歓待するなどの行為も行うが、そこに政治的な色彩を帯びさせてはならず、政界が率いる内閣と、国王の元首としての行動は完全に分離されている。


《国歌「古(いにしえ)の汝、自由なる汝」》
制定:法制化はされていない (19世紀末より事実上の国歌)
作曲:曲自体は民謡による。エドヴィン・カルステニウスが編曲。
作詞:リッカード・ディーベック

古(いにしえ)の汝、自由なる汝、北国の山々よ。
静かなる汝、喜ばしく清らかな汝よ!
我らはそなたを称える。
地上で最も美しい地であるそなたを。
汝の太陽、汝の空、汝の緑の草地よ。
汝の太陽、汝の空、汝の緑の草地よ。

《国名の由来》
スウェーデン語表記のSverige(スヴェーリエ)は、現在のスウェーデン人の祖先である北方ゲルマン系スヴェーア人の名に由来する。スヴェーアとは「我々の同胞」を表し、それに「○○の国」を意味するRikeが付いたSvea Rike(スヴェーア・リケ)が語源。現代スウェーデン語では2つの単語は結合し、RikeはRigeに転訛してSverigeとなっている。

コメント

非公開コメント

プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

外部リンク
QRコード
QRコード
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
Flag counter