シンガポール

シンガポール
Singapura (スィンガプーラ) (マレー語)
新加坡 (シンヂャーポー) (中国語)
சிங்கப்பூர் (スィンガップール) (タミル語)
Singapore (スィンガポー) (英語)

Flag_of_Singapore.png

東南アジアに位置するシンガポールは、ジョホール海峡を挟んでマレー半島の先端に面するシンガポール島と、その周辺の小島を領土とする島国です。日本で言えば、淡路島や対馬のような小さな面積に、北海道の総人口に匹敵する500万人以上が住むという人口過密国家で、その内容も中国系、マレー系、インド系など多岐にわたります。そのため歴代政権は、特定の民族を優遇して対立の火種を作るよりも、平等かつ高度な経済成長を実現することで、国内の安定化を促進する政策を採っています。その中でも教育政策はアジア随一との呼び声も高く、資源の無い小国が生き残るうえで必要な「優秀な人材」を多数生み出し、結果として強い国際競争力を持つ企業を抱えることに成功。こうした企業の活発な活動は、この国を東南アジアはおろか世界でも有数の経済大国へと押し上げています。シンガポールはもともと中国とインド、更に他の諸地域を結ぶ海運の要衝として繁栄してきた歴史があるため外国との商取引に強く、第二次大戦後に貿易の自由化が世界的な潮流になるとその重要性が飛躍的に高まったことも相まって、絶えず中継貿易の拠点となってきました。またそのような背景から外来文化の受け入れにも寛容で、各国のビジネスマンや観光客にとっても過ごしやすい土地柄で人気を集めています。こと経済・文化の面で言えば、シンガポールは先進国と同等の国際的地位を得ていると言えるでしょう。

そんなシンガポールには1819年よりイギリスが進出し、5年後の1824年には正式に植民地化されました。更に2年後の1826年にはマレー半島の北西部に位置するペナン島、および半島南西部のマラッカと共にイギリス領海峡植民地を構成する1地域となり、貿易の拠点として急速に発展。それに伴い現地のマレー人だけでは労働力が不足するようになり、近隣の中国やインドから多くの移民が訪れ、多民族社会が形成されるようにもなりました。その地理的・経済的重要性のため第二次大戦中は日本軍に占領されたこともありましたが、戦後海峡植民地が解消されたのに伴い単独の領域としてイギリス領に復帰し、1959年に自治領に昇格。1963年には半島のマラヤ連邦、およびボルネオ島北部のサバ、サラワク両地域と合併し、新たな連邦国家マレーシアを構成する1州として独立しました。しかし当時から現在に至るまでシンガポールの最大民族は中国系であり、シンガポール州政府も自治領時代からリー・クアンユー初代首相(現首相リー・シェンロンの父)率いる人民行動党(PAP)が牛耳っていたため、マレー人優遇政策を強行する連邦政府とは程なくして激しい対立状態に陥ります。結局、マレーシア結成からわずか2年後の1965年、シンガポールは連邦を追放される形での再独立を余儀なくされ、その後はPAPの事実上の一党制のもと、経済成長一辺倒の強力な開発独裁体制が敷かれることとなりました。おかげで経済はマレーシアとは比べ物にならないレベルにまで発展しましたが、一方で万年与党と化したPAPは露骨な選挙区割の改定(ゲリマンダー)によってPAP党員を当選させたり、野党候補を当選させた選挙区に対するあらゆる経済的・社会的冷遇をちらつかせながら、シンガポールの政治を現在に至るまで支配し続けています。PAPは建国の父であるリー・クアンユーの「小さな島国に過ぎず、常に全力で発展し続けなければ国家を維持できないシンガポールに、労力と時間ばかりが浪費される西洋的な議会制民主主義はそぐわない。余計なことに力を使う必要は無い」という言葉を度々引用し、事実上の独裁体制を正当化していますが、近年はシンガポール人の意識にも徐々に変化が訪れているようで、2011年の総選挙ではPAP幹部の現職外相が敗れるなど、長年国家を率いてきた一党支配体制も岐路に立たされるようになってきました(それでも全体の議席数ではPAPの圧勝でしたが)。

シンガポール国旗は1959年の自治権獲得時に制定され、マレーシア時代も引き続き州旗として用いられました。1965年の連邦追放による独立後も、旗は一度も変更されていません。赤と白は古くから東南アジアで用いられる伝統色であり、赤は多民族国家シンガポールにおける全民族の融和と平等、白は純潔と美徳を象徴します。カントン部には、先住民であるマレー人が信仰するイスラム教と国家発展の支えを象徴する三日月、シンガポールの5つの理想(平和、進歩、民主主義、正義、平等)を示す5つの星が配されています。


シンガポール共和国
Republik Singapura (レプブリク・スィンガプーラ)
新加坡共和国 (シンヂャーポー・ゴンフアグオ)
சிங்கப்பூர் குடியரசு (スィンガップール・クディヤラック)
Republic of Singapore (リパブリック・オブ・スィンガポー)

Map_of_Singapore.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約697km² (対馬とほぼ同じ)
人口:約562万人
都市人口率:100% (都市国家)
首都・最大都市:都市国家のため無し (国家全体で1つの都市)
主要民族:中国系74%
       マレー人13%
       インド系(タミル人が大半)9%
       少数のヨーロッパ系白人、他のアジア系など。
主要言語:マレー語、中国語、タミル語、英語の4公用語。マレー語は
       国語にも指定されているが、母語率が最も高いのは中国語
       で、民族ごとに母語は分断されている。ただし、実質的には
       英語が各民族をまたぐ共通言語として広く用いられており、
       国民のほとんどは家庭外・コミュニティ外では英語を用いる。
主要宗教:仏教33%
        大乗仏教25~30%
        上座部仏教3~5%
        密教も少数だが存在。
       キリスト教19%
        プロテスタント諸派10%
        ローマ・カトリック教会7%
        少数の正教会など。
       無宗教18%
       イスラム教14%
        スンナ派12%
        少数のシーア派、アフマディーヤ教団も存在。
       道教11%
       ヒンドゥー教5%

[政治・軍事]
独立:1963年8月31日(イギリスから独立し、マレーシアの1州に)
    1965年8月9日(マレーシアから独立し、単独の国家に)
国連加盟:1965年9月21日
政治体制:共和制、議院内閣制
元首:大統領
    直接選挙制、任期6年。再選制限なし。
政府:内閣
    大統領が議会最大会派の指導者を首相に任命。
    他の閣僚は首相の指名に基づき、大統領が任命。
議会:一院制の国会
    101議席。89議席は直接選挙(小選挙区と大選挙区の併用)で選
    出。3議席は野党に一定数保障された「非選挙区議員」、9議席は
    大統領の任命により着任する「任命議員」。ただし憲法改正や予算
    の審議、内閣不信任案といった重要な議題への参加資格は直接選
    挙で選出された89名の議員にしか与えられない。
政党制:人民行動党による一党優位制。
     (形式上は多党制)
国政選挙権:21歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:102億5800万米ドル
軍組織:シンガポール軍
     陸軍5万人
     海軍9000人
     空軍1万4000人

[経済・通信・その他]
中央銀行:シンガポール金融管理局
通貨:シンガポール・ドル (dollar, SGD)
国内総生産(GDP):2927億3900万米ドル
1人当たりGDP:5万2841米ドル
GDP構成比:農林水産業0.0%
        鉱工業26.4%
        サービス業73.6%
労働人口:361万人
失業率:1.9%
輸出額:3771億米ドル
輸出品:機械類、精製石油、有機化合物、医薬品、精密機器、金、宝飾品
輸出先:中国14%、香港12%、マレーシア11%、インドネシア8%、米国7%
輸入額:2945億米ドル
輸入品:機械類、精製石油、原油、船舶、航空機、医薬品、精密機器、金
輸入元:中国14%、米国11%、マレーシア11%、日本7%、韓国6%
固定電話回線数:202万2000回線
携帯電話回線数:821万1000回線
国別電話番号:65
ccTLD:.sg
インターネット利用者数:約470万人
車両通行:左側通行
平均寿命:85.1歳 (男性82.3歳、女性87.8歳)

[日本との関係]
国交樹立:1966年4月26日
相手公館:大使館 (東京)
駐日相手国人数:1万5722人 (永住者867人、特別永住者3人)
相手輸出額:78億7400万米ドル
相手輸出品:機械類、医薬品、精密機器、有機化合物、精製石油、酒類
日本公館:大使館 (シンガポール)
在留日本人数:3万6963人 (永住者2413人)
日本輸出額:209億2000万米ドル
日本輸出品:機械類、船舶、金、宝石くず、精製石油、自動車と部品、鉄鋼
現行条約:1967年 航空協定
            戦後補償協定(発効は1968年)
       1995年 租税条約
       2002年 経済連携協定(EPA)


《国歌「進め、シンガポール」》
制定:1965年
作曲・作詞:ズビル・サイード

来たれ、シンガポール人よ。
幸福に向かって共に進もう。
我らの気高き志は、
シンガポールに成功をもたらすだろう。

来たれ、我らは1つとなろう。
新たなる精神の中で、声を上げよう。
進め、シンガポール。進め、シンガポール!

来たれ、我らは1つとなろう。
新たなる精神の中で、声を上げよう。
進め、シンガポール。進め、シンガポール!

《国名の由来》
由来は古代インドのサンスクリット語で「獅子(ライオン)の街」を意味するसिंगापोर(シンハプーラ)であり、これがマレー語でSingapura、英語でSingaporeへと転訛した。かつてこの地を訪れたシュリーヴィジャヤ王国(スマトラ島を拠点としたマレー系王朝)の王子が、白いタテガミを持つ何かを見たという伝説から、この島には獅子がいるという伝説が出来たという。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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