日本

日本
Japan (ジャパン)
(英語)

Flag_of_Japan.png

日本は東アジアの東端(いわゆる極東)に浮かぶ太平洋上の島国で、南北に長い弧状の日本列島を領土としています。領域は北から北海道、本州、四国、九州の4大島に大別され、更に南には南西諸島や小笠原諸島といった多くの島嶼部を持ち、大小合わせて6852もの島々で構成されます。その国土は概して山がちであり、多くの火山帯や地震層、断層線を有した複雑な地体構造を持つため、自然災害に見舞われやすい土地ではありますが、領域の大半は穏やかな温帯湿潤気候に属するうえ、国内各地を縦横無尽に走る無数の水脈、肥沃な土壌と森林、そして寒流と暖流が混じり合う好漁業を抱えており、生活に適した地として古くから人類の定住が見られた土地でもあります。特に稲作の伝播以降は、米の生産と漁業、そして木材加工を中核とした暮らしが育まれ、現在の日本の伝統文化の基礎を成す生活習慣が形成されていきました。そんなこの地には、神話上の伝承を除いても、遅くとも4世紀頃には天皇を中心とする王権が成立し、大陸の進んだ文化や統治制度を受け入れながらも、地理的に大陸から隔絶された特性も相まって、独自の文化・習俗が作り上げられていったのです。12世紀末には源頼朝によって鎌倉幕府が樹立され、以後一時の中断を挟みながら約680年間にわたって武家政権が続き、天皇の権限は名目的・儀礼的なものと化していきましたが、近代以降は帝国主義に基づいて世界中に植民地を築いていた欧米諸国が日本にも接近し、旧態依然とした国内政治への危機感が増幅。結果、1867年の大政奉還で再び天皇に政権が戻り、明治維新を通じて、近代独立国家の建設に向けた中央集権体制を確立していきました。その後は1889年の大日本帝国憲法発布を以って立憲国家となり、日清・日露戦争の勝利によって対外進出、特に朝鮮半島と中国での利権確保に着手していき、第一次大戦への参戦を経て、アジアで唯一「列強」の一角と目されるなど、国際的地位を高めました。ただ同時に、こうした日本の対外進出路線は、アジア各地に勢力を築いていた欧米諸国の権益と衝突することとなり、1930年代末期から1940年代半ばにかけては遂に大戦争へと突入。戦中の日本は緒戦を勝利で飾り、占領地を合わせた「大東亜共栄圏」という一大勢力圏まで構想しましたが、国力で支えきれないほどの行き過ぎた対外膨張策を採り、戦線を拡大させ過ぎたこともあって次第に疲弊。1945年には降伏し、米軍を中心とする連合国軍の占領下に置かれました。

戦後の日本は日清戦争以降に獲得した領土を全て失い、占領下の1947年には天皇の地位を象徴的なものとし、国民主権を謳った日本国憲法を公布。政党政治を基礎とした議会制民主主義国として再スタートを切ることとなり、1952年にはサンフランシスコ平和条約によって占領体制から正式に独立を回復しました。その後の日本は冷戦という国際情勢の中で反共の要衝として西側諸国内での地位を確立し、また経済的にも1970年代まで、後に「東洋の奇跡」と称される驚異的な高度成長と工業化を遂げ、いずれもアジア初の開催となるオリンピック(東京五輪)と万国博覧会(大阪万博)開催を通じて国際社会での立場も確固たるものとしていきました。1990年代以降はバブル経済の崩壊を受けて失速が見られ、現在もその後遺症は残るものの、今でも日本は世界有数の経済大国かつ先進技術大国として一定の役割を担っており、国連安保理では非常任理事国への選出数がブラジルと並んで最多なほか、アジアでただ一国、主要国首脳会議(G8)の正規メンバーとなっています。文化的にも、他国には見られない独自の進化を遂げた食文化(和食)や着物、絵画といった伝統文化が注目されているほか、近年は先進技術を生かしたサブカルチャー(漫画やアニメ、ゲームなど)の一大拠点という認知も高まっており、海外でも盛んに日本文化フェアが開催されるなど、硬軟織り交ざった様々な分野で、その存在感を発揮しています。

日本の国旗は公式には日章旗、通称で日の丸と呼ばれます。東アジアの更に東部にある島々を領土とし、歴史的に東アジア地域の中心地と見なされていた中国よりも先に日が昇るため、日本には自国を「日出づる国」と見なす文化的思想が生まれました。天皇家の始祖を太陽の化身たる天照大神とし、「日のもと」を表す国名と太陽をあしらった旗をシンボルとすることからも、こうした伝統的な太陽信仰の根深さが見てとれます。赤い円で描かれた太陽は日本国民の活力と博愛精神、白は神聖さと純潔さを表すとされます。また紅白は、日本人が歴史的にめでたい色として崇めてきた色でもあります。大変古くから使われてきた旗であり、8世紀頃には既に幟として確立していたなど、起源は諸説あります。いずれにせよ、長らく日本を代表する旗として扱われてきたと言えましょう。1870年に明治新政府が制定した「郵船商船規則」によって、日の丸が事実上の日本のシンボルとして扱われるようになりましたが、当時は縦横比が7対10で、赤い円が中心より1/100だけホイスト側に近い意匠でした。日の丸が正式に「国旗」として法制化されたのは1999年の「国旗国歌法」制定によるもので、慣例的な存在だった旗の詳細が規定されるようになったのに伴い、縦横比が2対3に変更され、赤い円も旗の中心に配されるようになっています。

縦横比:2対3


日本国
Japan

Map_of_Japan.png

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約37.8万km²
人口:約1億2711万人
都市人口率:93.5%
首都・最大都市:東京 (Tokyo)
主要民族:日本人(大和民族が大半。少数のアイヌ民族)98.5%
       外国人(韓国・朝鮮、中国、フィリピン、ブラジルなど)1.5%
主要言語:公用語に関する法令規定は無いが、日本語がほぼ全ての
       国民の共通語となっており、国語といえば通常は日本語を
       指す。
主要宗教:神道と仏教が二大宗教。
       少数のキリスト教など(注1)。

[政治・軍事]
建国:紀元前660年(伝承上)、4世紀頃(大和王朝の成立)
国連加盟:1956年12月18日
政治体制:立憲君主制、議院内閣制
元首:天皇
    天皇家(大和王朝)による世襲制。その地位は明治以降は終身制と
    定められており、原則的に存命中の退位は想定されていないが、
    天皇自身の意思表明があれば、例外措置として認められる場合も
    ある。
政府:内閣
    首相は衆議院の指名に基づき、天皇が任命。
    他の閣僚は首相が任命。
議会:二院制の国会
    ●参議院(上院)
     242議席。直接選挙制で、115議席は大選挙区制、31議席は
     小選挙区制、残る96議席は比例代表制に基づき選出される。
     任期6年。3年ごとに半数ずつ改選。
    ●衆議院(下院)
     475議席。直接選挙制(小選挙区比例代表並立制)。任期4年。
     小選挙区から295議席、比例代表から180議席が選出される。
政党制:多党制。自由民主党と民進党による緩やかな二大政党制。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:409億9000万米ドル
軍組織:自衛隊 (防衛省の管轄)
      陸上自衛隊15万1000人
      海上自衛隊4万5000人
      航空自衛隊4万7000人
     海上保安庁 (国土交通省の管轄、沿岸警備隊に該当)
      海上保安官1万3000人

[経済・通信・その他]
中央銀行:日本銀行
通貨:円 (Yen, JPY)
国内総生産(GDP):4兆1232億5800万米ドル
1人当たりGDP:3万2477米ドル
GDP構成比:農林水産業1.2%
        鉱工業26.6%
        サービス業72.2%
労働人口:6432万人
失業率:3.3%
輸出額:6220億米ドル
輸出品:機械類、自動車、鉄鋼、精密機器、化学薬品、船舶、ゴム製品、紙類
輸出先:米国20%、中国18%、韓国7%、香港6%、タイ5%
輸入額:6273億米ドル
輸入品:機械類、天然ガス、原油、医薬品、石炭、自動車、衣類、鉱石、肉類
輸入元:中国25%、米国11%、豪州5%、韓国4%、UAE4%
固定電話回線数:6363万3000回線
携帯電話回線数:1億5859万1000回線
国別電話番号:81
ccTLD:.jp
インターネット利用者数:約1億1511万人
車両通行:左側通行
平均寿命:85.1歳 (男性81.7歳、女性88.5歳)

(注1)
日本人の7割近くが、自らを特定の宗教の信徒とはみなしていない。日常的に宗教行事を重視する者であっても、信仰する宗教とは異なる宗教の行事に参加する事例がしばしばみられる。特に神道と仏教は同時に信仰されている場合が多く、「神仏習合」のような、信仰形態そのものの合一化の流れは、古代から現在に至るまで根強く残っている。明治維新直後や第二次大戦中は国家神道を推進する国策上、政府は神道と仏教の分離政策を強硬したが、広くは普及しなかった。また、少数宗教であるキリスト教の行事(クリスマスや聖バレンタインの日)も、国民的な「イベント」として広く祝われている。

このように、同時信仰や異教行事への参加を通じて宗教混在社会となっている現在の日本では、他国のように人口を宗教別に区分けした統計が意味を成さない。日本国憲法も信仰の自由を保障しており、法令上は公序良俗に反しない限り、如何様な宗教の信仰も容認されることとなっている。ただし古来の宗教道義から派生した生活習慣(慰霊や感謝の際に手を合わせる、初詣など時節折々の節句を祝う、夏季休暇は盆を念頭に与えられる、など)は、宗教的な規則というよりも国民的な慣習として、神仏問わず根強く残っており、これを踏まえて個々人を神道や仏教の信者として計上する統計もある。


《国歌「君が代」》
制定:1999年 (1880年から事実上の国歌。1999年に法制化)
作曲:林廣守/奥好義/フランツ・エッケルト
作詞:不明 (平安時代初期の古今和歌集より)

君が代は 千代に 八千代に
さざれ石の 巌(いわお)となりて
苔のむすまで

《国名の由来》
かつては「やまと(大和)」と呼ばれていたが、大陸と比べて東に位置する島国であることから、7世紀から8世紀頃にかけてこの地を日の昇る地と考えて「日本」と書くようになった。当初は日本と書いて「やまと」と呼んでいたようだが、やがて音読みされるようになり、現在に至る。

読みは「にほん」と「にっぽん」の2通りがあり、日本政府はどちらの呼称も正式な名称として認めている。一般的に、日常会話では「にほん」、公的な場では「にっぽん」が使われることが多い。

英語表記のJapan(ジャパン)は、ヴェネツィアの商人マルコ・ポーロが中国に滞在した際、中国語上海方言でこの国が「日本国(ジーペンクォ)」と呼ばれていたのを聞き、自身の著書の中でZipangu(ジパング)として紹介。それがイタリア語でGiappone(ジャッポーネ)、フランス語でJapon(ジャポン)、英語でJapanに転訛していった。また、雅称として「日の昇る地」を意味するthe Land of Rising Sunとも呼ばれる。

旧国名
7、8世紀頃-
1890
 日本
(英)Japan
1890-
1947
 大日本帝国
(英)Empire of Japan (エンパイア・オブ・ジャパン)

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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