フランス

フランス
France
(フランス語・英語)

Flag_of_France.png

世界的に有名な縦三色旗ですね。フランス語で「三色」を表すトリコロールの名でも知られており、青は自由、白は平等、赤は友愛(俗説として博愛とも)をそれぞれ象徴します。マリやコートジボワールなど、国旗制定に際してトリコロールのデザインを参照した国も多いようです。

1789年のフランス革命を経て、翌1790年には首都パリの色である赤と青に王家の象徴である白を組み合わせたトリコロールが成立しました。また同時に、赤と青はフランス革命軍の帽章の色でもあります。以後、1814-1830年の復古王政期を除き、フランスは一貫してこの国旗を使い続けています。

当初は色の配列に関する規定が無く、青と赤の位置が逆だったりしましたが、1794年にホイストから青、白、赤の配列と定められました。三色の幅の比率は陸上では同じとされますが、海上ではフライに近いほど幅が狭く見えるという錯覚を考慮し、ホイストから順に30対33対37と定められています。

縦横比:2対3

【旧国旗】
Kingdom_of_France_1.png

中世フランス王国で掲げられた国旗です。もっとも、この時期はまだ国旗という概念が発達していないため、王家であるブルボン家の旗と言ったほうが正確かもしれません。14世紀後半から16世紀前半にかけて使用され、現在でもパリを含むイル=ド=フランス地域がこの旗を域旗のモチーフとしています。

ブルボン家は伝統的に百合(フルール・ド・リス)を一族の象徴としており、この旗にも3つの百合の紋章があしらわれています。

Kingdom_of_France_2.png

16世紀前半より使われだした旗で、1790年にトリコロールが制定されるまで用いられました。白地はこの頃から百合と並ぶブルボン家の象徴となっており、1814-1830年の復古王政期にも復活しています。また、当時は百合の紋章を省いた旗(シンプルな白旗)も用いられたようです。

現在でも、王党派の人々はフランス共和国のシンボルであるトリコロールを認めず、白地に百合の描かれたこの旗を掲げてブルボン王朝の復活を主張しています。


フランス共和国
République française
French Republic


Map_of_France.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

位置:ヨーロッパ
面積:約55.2万km² (日本の約1.5倍)
人口:約6498万人
都市人口率:79.5%
首都・最大都市:パリ (Paris)
主要民族:フランス国籍者が人口の94%を占め、うち89%はラテン系を
       軸にゲルマン系やケルト系、イベリア系などが混血した白人。
       政府は人種別の統計を「差別を助長する」として採らない方針
       だが、近年はフランス国籍を取得するアラブ人や黒人が増加し
       ており、フランス国籍者の4%、移民を含めた全人口でも約8%
       がアラブ系とアフリカ系によって占められると考えられている。
       他に少数のトルコ人や南欧諸国系など。
主要言語:フランス語が公用語で、国民のほとんどが母語としている。
       地方部にはオック語、ブレトン語、バスク語、カタルーニャ語
       など70以上の少数言語が存在するが、歴代政府はフランス
       語の使用を最優先する政策を一環して採っており、少数言語
       や外国語の使用を忌避する文化的風潮が根強い。
主要宗教:キリスト教64%
        ローマ・カトリック教会60%
        プロテスタント諸派4%
       無宗教25%
       イスラム教(スンナ派が大半)8%
       ユダヤ教1%
       極少数のヒンドゥー教、仏教など。

[政治・軍事]
建国:843年(西フランク王国成立、フランス国家の基礎完成)
    987年(カペー朝フランス王国成立、以後国名はフランスに)
国連加盟:1945年10月24日(原加盟国、安保理常任理事国)
政治体制:共和制、半大統領制
元首:大統領
    直接選挙制。任期5年。3選禁止。
政府:閣僚評議会(内閣に相当)
    大統領が首相を任命するが、議会の信任が必要(注1)。
    他の閣僚は首相との協議に基づき、大統領が任命。
議会:二院制の国会
    ●元老院(上院)
     348議席。間接選挙制で、本土の96県、4つの海外県、6つの
     海外領土、そして在外フランス人の代表者が「選挙人団」を構
     成し、議員を選出する。任期6年。3年ごとに半数ずつ改選。
    ●国民議会(下院)
     577議席。直接選挙制(小選挙区制)。任期5年。うち本土の96県
     が555議席、4つの海外県が15議席、6つの海外領土が7議席を
     占める。
政党制:社会党と共和党による緩やかな二大政党制だが、他の政党の
     活動も非常に活発であり、多党制に分類される場合も多い。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:607億4700万米ドル
軍組織:フランス軍 (核兵器保有国)
     陸軍11万2000人
     海軍3万6000人
     空軍4万3000人
     国家憲兵隊(ジャンダルムリ)10万人

[経済・通信・その他]
中央銀行:フランス銀行 (注2)
通貨:ユーロ (euro, EUR, 注2)
国内総生産(GDP):2兆4188億3600万米ドル
1人当たりGDP:3万6206米ドル
GDP構成比:農林水産業1.7%
        鉱工業19.4%
        サービス業78.9%
労働人口:3048万人
失業率:9.7%
輸出額:5054億米ドル
輸出品:航空機、自動車、機械類、化学製品、穀物、ワイン、鉄鋼、石油製品
輸出先:ドイツ16%、スペイン7%、米国7%、イタリア7%、英国7%
輸入額:5254億米ドル
輸入品:原油、天然ガス、自動車、機械類、航空部品、繊維製品、金属製品
輸入元:ドイツ20%、ベルギー11%、イタリア8%、オランダ7%、スペイン7%
固定電話回線数:3892万9000回線
携帯電話回線数:6668万1000回線
国別電話番号:33
ccTLD:.fr
インターネット利用者数:5586万人
車両通行:右側通行
平均寿命:81.9歳 (男性78.7歳、女性85.1歳)

[日本との関係]
国交樹立:1858年10月9日
相手公館:大使館 (東京)
       総領事館 (京都)
駐日相手国人数:1万6797人 (永住者2133人、特別永住者79人)
日本公館:大使館 (パリ)
       総領事館 (マルセイユ、ストラスブール)
       ※他にリヨンに領事事務所が存在するが、独立した公館の
        地位は持たず、駐マルセイユ総領事館の管轄下で領事
        事務のみを行う。
在留日本人数:4万308人 (永住者7888人)
現行条約:1953年 文化協定
       1955年 査証(ビザ)相互免除取極
       1956年 航空協定
       1964年 通商協定
       1972年 原子力平和利用協力協定(1990年改定)
       1979年 漁業協定
       1991年 科学技術協力協定
            (1974年の旧協定を廃止し、新協定として締結)
       1996年 租税条約
            (1965年の旧租税条約を廃止し、新条約として締結)
       2000年 ワーキング・ホリデー査証協定
       2005年 社会保障協定
       2011年 情報保護協定

(注1)
上記の通り、首相の任命権は大統領にあるが、正式な首相就任には議会による信任が必要なため、議会の勢力図によっては、時として大統領は自らの属する会派とは異なる人物を首相に任命せざるを得ない状況になる(具体的には、大統領与党が議会選で多数派を獲得できなかった場合)。また、首相は大統領と議会の双方に対して責任を負うこととされ、不信任決議と常に隣り合わせの状態で政権を運営せねばならないため、政権基盤の安定には次期選挙まで議会に信任され続ける状況が不可欠となる。

このように大統領与党と議会多数派が食い違う「ねじれ現象」が生じ、大統領が野党から首相を任命し、両者が共存せねばならなくなった政治状態を、フランス語で「同棲」を意味するコアビタシオン(Cohabitation)と呼ぶ。1958年の第五共和国憲法(現行憲法)施行後、コアビタシオン政権は計3回誕生している。

国民の直接選挙で選ばれたという正統性を持つ大統領と、議会の信任のもとで政府を管轄する首相の双方に行政権が与えられた半大統領制国家ではしばしば発生する現象であり、ルーマニアやフィンランド、ウクライナといったフランス以外の半大統領制国家でも、同様の事態に対してはコアビタシオンの語が用いられる場合が多い。

(注2)
ヨーロッパ連合(EU)が統一通貨としてユーロを導入して以降、通貨発行権や金融政策の方針決定権はヨーロッパ中央銀行が担うようになり、ユーロ導入国が本来設置していた中央銀行はその傘下にある執行組織に改組された。ユーロ導入国の各中央銀行総裁はヨーロッパ中央銀行政策理事会の一員となり、連携してヨーロッパ中央銀行の政策を決定し、それに基づいて各国内での業務執行に当たることとされる。

なお、ユーロ導入前にフランス銀行が発行していた通貨はフランス・フラン(franc, FRF)である。


《国歌「ラ・マルセイエーズ(マルセイユの歌)」》
制定:1795年 (1804-1870年の間は廃止)
作曲・作詞:ルージェ・ド・リール

立ち上がれ、祖国の子らよ。
栄光の日が来た!
我らに対する暴君の、血塗られた旗が掲げられた。
血塗られた旗が掲げられた。
聞こえるか?
戦場に響き渡る、残忍なる敵兵の怒号が。
奴らは我らを攻めに来る。
我らの子と妻の喉を かき切るために!

市民よ、武器を取れ。
隊列を組め。 進め、進め!
我らの田畑に、あの穢れた血を注いでやろうぞ!

《国名の由来》
英語、フランス語共に表記はFranceだが、フランスという発音は英語読みであり、フランス語本来の発音ではフォンスに近い。

由来はラテン語で「フランク人の国」を意味するFrancia(フランキア)で、これがフランシア、更に10世紀から11世紀にかけてフランスと転化していったという。フランクとは古ザクセン語で「投げ槍」を意味する。その名の通り、古代フランク人の主要な武器が投げ槍であったことに由来。

なお、海外領土や島嶼部を除いたフランス本土を表す場合、「六角形」を意味するl'Hexagone(レグザゴーヌ)という呼称が用いられる場合がある。これは、フランスの大陸部の領土がおおむね六角形の形を成していることに由来する。

旧国名
987-
1792
 フランス王国
(仏)Royaume de France
(英)Kingdom of France
1792-
1804
 フランス共和国  (第一共和政)
(仏)République française
(英)French Republic
1804-
1814
 フランス帝国  (第一帝政)
(仏)Empire français
(英)French Empire
1814-
1848
 フランス王国 (復古王政と7月王政) (※)
(仏)Royaume de France
(英)Kingdom of France
1848-
1852
 フランス共和国 (第二共和政) 
(仏)République française
(英)French Republic
1852-
1870
 フランス帝国 (第二帝政) 
(仏)Empire français
(英)French Empire
1870-
1940
 フランス共和国 (第三共和政) 
(仏)République française
(英)French Republic
1940-
1944
 フランス国 (ヴィシー政府) 
(仏)État français
(英)French State

(※)1815年の一時期、帝政が復活したが、程なくして王政に戻ったため省略(いわゆるナポレオンの百日天下)。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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