フィリピン

フィリピン
Pilipinas (フィリピン語)
Philippines (英語)

Flag_of_the_Philippines.png

16世紀からスペインの支配を受けていたフィリピンは、1898年に一度独立宣言を行ったものの、1901年に今度はアメリカの植民地となりました。そのため正式な独立は第二次大戦後の1946年まで待たねばなりませんでしたが、国旗は既に1898年の独立宣言に際して制定されていました。

青は平和、真実、正義、赤は勇気と愛国心、白い三角形は平等と友愛を象徴し、三角形に配された3つの星は、国を構成する主要な島(北部のルソン島、中部のヴィサヤ諸島、南部のミンダナオ島)を表します。黄色い太陽は自由のシンボルであり、そこから放たれる8つの光は1898年の独立革命に際して立ち上がった8州を示しています。この国旗、実は戦時には赤と青を逆にするという、珍しい特徴を持っています。

フィリピン議会は2009年、多数派のキリスト教徒と同様に植民地支配に対する抵抗運動に貢献したイスラム教徒(モロ人)への敬意を示すため、光の数を1本増やして9本にする法案を可決。そのため準備が整い次第、太陽の意匠に若干の変更が加えられる予定です。

縦横比:1対2


フィリピン共和国
Republika ng Pilipinas
Republic of the Philippines


Map_of_the_Philippines.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約30.0万km² (日本の約79%)
人口:約1億180万人
都市人口率:44.4%
首都:マニラ (Manila)
最大都市:ケソン・シティ (Quezon City, マニラ首都圏内)
主要民族:タガログ、セブアノ、イロカノ、ヴィサヤ、ビコラノ、モロ、
       カパンパンガンといったマレー系諸民族が住民の大半
       を占め、固有の民族数は200以上に及ぶ。他に少数の
       メスティーソ(先住民と白人の混血)や中国系、インド系、
       ヨーロッパ系白人など。
主要言語:フィリピン語(注1)と英語が公用語。国民の大半は自らの
       属する部族の言語を母語としているが、政府は共通語と
       してフィリピン語の使用を促進しており、現在では国民の
       約半数が第二言語として理解可能な言語となっている。
       ただし、ビジネスや高等教育、司法、メディアなど公共性
       の高い分野では英語が筆頭言語として使用されており、
       国民の約8割は生活や仕事に必須の言語として英語も
       習得している。なお、南部のミンダナオ島ではスペイン語
       系のクレオール言語であるチャバカノ語も広く用いられる。
主要宗教:キリスト教91%
        ローマ・カトリック教会81%
        フィリピン福音派教会評議会3%
        イグレシア・ニ・クリスト(改革派)3%
        フィリピン教会国民評議会1%
        他にセヴンズデー・アドヴェンティスト教会、バプテスト教会など。
       イスラム教(スンナ派が大半)6~8%
       伝統宗教(部族固有の精霊信仰)1%
       少数の仏教、ヒンドゥー教、シク教、バハーイー教など。

[政治・軍事]
独立:1935年11月15日(自治国)、1946年7月4日(正式独立)
国連加盟:1945年10月24日(原加盟国)
政治体制:共和制、大統領制
元首:大統領
    直接選挙制、任期6年、再選禁止。
政府:内閣(首相職なし)
    閣僚は大統領が任命するが、議会が設置した
    「任命委員会」との協議に基づく必要がある。
議会:二院制の国会
    ●元老院(上院)
     24議席。直接選挙制(大選挙区制)。任期6年。
     国家そのものが1つの選挙区(全国区)と見なされる。
     3年ごとに半数ずつ改選。
    ●代議院(下院)
     292議席。直接選挙制(小選挙区比例代表並立制)。任期3年。
     234議席は小選挙区から、58議席は比例代表制に基づき選出。
政党制:多党制。少数乱立の傾向が強い。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:38億9300万米ドル
軍組織:フィリピン軍
     陸軍8万6000人
     海軍2万4000人 (うち海兵隊8300人)
     空軍1万5000人

[経済・通信・その他]
中央銀行:フィリピン中央銀行
通貨:フィリピン・ペソ (peso, PHP)
国内総生産(GDP):2919億6500万米ドル
1人当たりGDP:3077米ドル
GDP構成比:農林水産業9.7%
        鉱工業30.5%
        サービス業59.8%
労働人口:4280万人
失業率:6.6%
輸出額:382億1000万米ドル
輸出品:機械部品、自動車部品、繊維製品、ニッケル鉱、ココナッツ製品、果物
輸出先:日本21%、米国15%、中国11%、香港11%、シンガポール6%
輸入額:609億5000万米ドル
輸入品:機械類、原油と石油製品、自動車、航空機、鉄鋼、化学製品、穀物
輸入元:中国16%、米国11%、日本10%、シンガポール7%、韓国6%
固定電話回線数:303万9000回線
携帯電話回線数:1億2025万5000回線
国別電話番号:63
ccTLD:.ph
インターネット利用者数:約4448万人
車両通行:右側通行
平均寿命:69.3歳 (男性65.7歳、女性72.9歳)

[日本との関係]
国交樹立:1956年7月23日
相手公館:大使館 (東京)
       総領事館 (大阪)
駐日相手国人数:25万2581人(永住者12万390人、特別永住者48人)
日本公館:大使館 (マニラ)
       総領事館 (ダヴァオ)
       ※他にセブに領事事務所が存在するが、独立した公館の地位
        は持たず、駐マニラ大使館の管轄下で領事事務のみを行う。
在留日本人数:1万7021人 (永住者5252人)
現行条約:1956年 賠償協定
       1958年 入国滞在取極
       1960年 友好通商航海条約(発効は1974年。1979年改定)
       1970年 航空協定
       1980年 租税条約(2006年改定)
       2006年 経済連携協定(EPA。発効は2008年)
            技術協力協定(発効は2010年)
       2015年 社会保障協定
       2016年 防衛装備協定

(注1)
植民地時代の1930年代から既に、多民族・多言語国家フィリピンを統一国家としてまとめあげるために、共通語を創始しようという運動があった。その中で国内最大の部族言語であるタガログ語の、特にマニラ首都圏周辺の方言を国家の標準語として整理し、フィリピンの国内言語を代表する共通語として定められたのが「フィリピン(フィリピノ)語」である。1960年代にピリピノ、1972年の新憲法制定からはフィリピノと呼ばれるようになり、現在まで英語と並ぶ公用語の指定を受けている。最終的な正書法が確立されたのは1987年のこと。

タガログ語に基づく人工的な「国家語」であるため、マニラ首都圏以外の非タガログ語話者からは「タガログ文化の強制」「タガログ語を言い換えただけ」「タガログ語を支配言語にしようとする陰謀」などという反対意見が強い。多数の島で構成され、固有の部族言語数が170にも及び、それぞれが独自の民族文化を育んできたフィリピンにおいては、こうした首都優遇策ともとれる政府の言語政策は、特に中南部において大きな批判にさらされている。また、もう一つの公用語である英語が国際共通語として非常に高い地位を占めていることもあって、フィリピン語の普及に努めてきた歴代政府の指針に反し、多くの国民が第二言語として英語を最重要視しているという実用的な理由もある。本来、英語はフィリピン語が国家規模で浸透した後に公用語から外される予定だったものの、こうした事情により、公用語の地位に留め置かざるを得ない状況にある。

ただし生粋のタガログ語では外来語(国内の各民族語、外国の言語の双方を含む)を意訳して新単語を作り出すのに対し、フィリピン語ではそれらをそのまま取り入れるといった特徴的な差異もあり、タガログ語とフィリピン語を全く同じ言語とすることには反対意見もある。


《国名の由来》
1542年にこの地に上陸したスペイン人探検家ルイ・ロペス・デ・ビジャボロスが当時のスペイン皇太子フェリペ(後の国王フェリペ2世)を記念し、「フェリペの島々」を意味するIslas Filipinas(イスラス・フィリピナス)と命名したことに由来する。フィリピン語ではPilipinas(ピリピーナス)、英語ではPhilippines(フィリピーンズ)と表記される。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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