パラグアイ

パラグアイ
Paraguay (スペイン語・英語)
Paraguái (グアラニー語)

Flag_of_Paraguay.png

16世紀よりスペインの植民地支配を受けていた南アメリカ大陸の内陸国パラグアイは、1811年に独立しました。国民の1/3が経済的困窮にあえぐ貧しい農業国ですが、大豆の世界的な生産地として知られ、未開発ながら有力な鉄鉱床を持つなど、潜在的には発展の力を秘めている国と言えます。

国旗は世界で唯一、表と裏で異なる意匠を持つことで知られます。といってもフランス国旗をモチーフにした赤、白、青の基本デザインは同じで、中央の国章が異なる程度の違いであり、国旗としての連続性は保たれています。現国旗は1842年に制定されたものですが、制定当時は国章の形が若干異なっており、1990年にようやく国章が現在のものに落ち着きました。国旗の配色は、赤が独立戦争と正義、白が平和と純粋さ、青が自由と秩序を象徴します。

表の国章には独立記念日の1811年5月14日を象徴する「5月の星」、勝利を意味するヤシの葉と平和を示すオリーブの葉が配され、その周囲をスペイン語の公式国名が囲んでいます。裏の国章については後述。

縦横比:3対5

【旧国旗】
First_Paraguay.png

1811年の独立宣言と同時に制定された暫定国旗です。青地のカントン部に6つの光を放つ星を置いたシンプルなデザインですが、同年中に廃止。これ以後も2度にわたって暫定国旗の改定が続けられましたが、翌1812年には赤、白、青の三色旗を正式な国旗として制定しました。

Paraguay_(1812-1826).png

1812年に制定された国旗で、これ以降の国旗は全て正式に国旗としての地位を与えられています。この時制定されたのはフランス国旗に範をとった赤、白、青の三色旗で、まだ中央の国章はありませんでした。また、白の幅が他の色に比べて若干大きいのも特徴です。1826年廃止。

Paraguay_(1826-1842).png

1813年に実権を握り、最高執政官として独裁的な権限を保持したホセ・ガスパル・ロドリゲス・デ・フランシア博士により、1826年に三色旗は廃止され、初代国旗と非常に似た国旗が復活させられました。初代国旗よりも青が薄く、水色になっています。1840年にフランシア博士が死去したのに伴い、2年後の1842年に現国旗に移行しました。


パラグアイ共和国
República del Paraguay
Tetã Paraguái
Republic of Paraguay


Map_of_Paraguay_.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:南アメリカ
面積:約40.7万km² (日本の約1.1倍)
人口:約703万人
都市人口率:59.7%
首都・最大都市:アスンシオン (Asunción)
主要民族:メスティーソ(先住民と白人の混血)95%
       先住民(グアラニー族がほとんど)2%
       ヨーロッパ系白人2%
       アフリカ系黒人1%
主要言語:スペイン語とグアラニー語が公用語で、国民の大半が
       スペイン系白人とグアラニー族の混血であることから、
       両言語のバイリンガル率は少なくとも8割に及ぶ。他に
       アチェ語などの少数民族言語も存在。またドイツ語、イ
       タリア語、ポルトガル語といった西洋言語も、移民家系
       では家庭内言語として使用される。
主要宗教:キリスト教96%
        ローマ・カトリック教会88%
        プロテスタント諸派(福音派が大半)8%
       無宗教2%
       少数の伝統宗教(先住民固有の精霊信仰)など。

[政治・軍事]
独立:1811年5月14日(独立宣言)、同年5月15日(独立承認)
国連加盟:1945年10月24日(原加盟国)
政治体制:共和制、大統領制
元首:大統領
    直接選挙制、任期5年、再選禁止。
政府:閣僚評議会(内閣に相当。首相職なし)
    閣僚は大統領が任命。
議会:二院制の国民議会(単に国会とも)
    ●元老院(上院)
     45議席。直接選挙制(比例代表制)。任期5年。
     全国区(国全体を1つの選挙区とする)から選出。
    ●代議院(下院)
     80議席。直接選挙制(比例代表制)。任期5年。
     各州を1つの選挙区として選出。人口に応じて
     各州の選出人数は異なる。
政党制:国民共和協会(コロラド党)と真正急進自由党による二大政党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て (75歳までは義務投票制)
兵役制度:徴兵制
国防費:5億2200万米ドル
軍組織:パラグアイ軍
     陸軍7600人
     海軍2000人(内陸国のため、実態は河川・湖水警備隊に近い)
     空軍1100人

[経済・通信・その他]
中央銀行:パラグアイ中央銀行
通貨:グアラニー (guaraní, PYG)
国内総生産(GDP):276億2300万米ドル
1人当たりGDP:4160米ドル
GDP構成比:農林水産業18.9%
        鉱工業29.5%
        サービス業51.6%
労働人口:325万人
失業率:5.8%
輸出額:111億7000万米ドル
輸出品:大豆とその加工品、電力、トウモロコシ、米、畜産品(食肉と皮革)
輸出先:ブラジル32%、ロシア9%、チリ7%、アルゼンチン7%、オランダ5%
輸入額:100億7000万米ドル
輸入品:機械類、化学製品(特に肥料)、石油製品、自動車、鉄鋼、繊維類
輸入元:ブラジル25%、中国24%、アルゼンチン15%、米国8%、チリ3%
固定電話回線数:38万4000回線
携帯電話回線数:741万2000回線
国別電話番号:595
ccTLD:.py
インターネット利用者数:約315万人
車両通行:右側通行
平均寿命:77.3歳 (男性74.5歳、女性80.0歳)

[日本との関係]
国交樹立:1919年11月17日
相手公館:大使館 (東京)
駐日相手国人数:1903人 (永住者899人)
日本公館:大使館 (アスンシオン)
       ※他にエンカルナシオンに領事事務所が存在するが、
        独立した公館の地位は持たず、駐アスンシオン大使
        館の管轄下で領事事務のみを行う。
在留日本人数:3449人 (永住者3136人)
現行条約:1959年 移住協定 (1989年改定)
       1978年 海外青年協力隊派遣取極
       1979年 技術協力協定


《国名の由来》
国土のほぼ中央を南北に貫通するパラグアイ川(パラナ川の支流)に由来。語源については諸説あるが、先住民インディオに属するグアラニー族の言葉で「海」や「大河」を意味するpara(パラ)と、「水」を意味するguai(グアイ)を合成したとする説が最も有力。


【おまけ:国旗の表裏比較】
Paraguay_(obverse_small).png  Paraguay_(reverse).png
左が表、右が裏です。前述のように、国章が異なりますね。裏の国章にはラテンアメリカにおける自由の象徴であるフリギア帽とそれを守る獅子が描かれ、リボンにはスペイン語で国章の標語である「平和と正義」と書かれています。民間では裏の国章はよく省かれるようです。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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