バヌアツ

バヌアツ
Vanuatu (ヴァヌアトゥ) (ビスラマ語・フランス語)
Vanuatu (ヴァヌアートゥ) (英語)

Flag_of_Vanuatu.png

1980年7月にイギリスとフランスの共同統治から独立した南太平洋の島国です。高い所から命綱一本で飛び降りるバンジージャンプの由来は、この国のペンテコスト島で行われている成人の儀式とされています。日本では珍地名としてエロマンガ島が有名ですかね。現在はイロマンゴ島と表記するみたいですが。

国旗は独立直前の1980年2月に公募によって制定されました。配色は独立を主導したバヌア・アク党(バヌア・アクは「我らの土地」の意味)の党旗をモチーフとしたもので、赤は人とイノシシの血、太陽、団結を、緑は緑に覆われた島々の豊かな自然を、黒は国民の多数派であるメラネシア人の肌の色を、黄は国の富を象徴します。また、ホイスト側にある意匠は、バヌアツで伝統的に富の象徴とされ、首飾りなどに用いられてきたイノシシの牙と、平和を表す2枚のシダで構成されています。このシダは39枚の葉で構成されていますが、これは独立当時のバヌアツ議会の議席数と一致します(現在は52議席に拡大)。ホイスト側からフライ側に伸びる黄と黒のY字帯は、バヌアツの国土の形を図案化したものであり、同時に国民の大多数が信仰するキリスト教の福音も象徴します。

縦横比:19対36


バヌアツ共和国
Ripablik blong Vanuatu (リパブリク・ブロン・ヴァヌアトゥ)
République de Vanuatu (レピュブリック・デュ・ヴァヌアトゥ)
Republic of Vanuatu (リパブリック・オブ・ヴァヌアートゥ)


Map_of_Vanuatu.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:オセアニア
面積:約1.2万km² (新潟県より少し小さい)
人口:約26万人
首都・最大都市:ポートヴィラ (ビ・仏・英:Port Vila)
主要民族:メラネシア系諸部族98%
       少数のポリネシア系、中国系など。
主要言語:ビスラマ語(注1)、フランス語、英語の3言語が公用語。
       大半の国民は出身部族の固有言語を母語としているが、
       学校で国語かつ共通語であるビスラマ語を学んだ上で、
       公的な場での併用言語としてフランス語か英語のどちら
       かを習得することが多い。ただ教育言語が分化している
       関係上、高等教育を受けたエリート層と政府関係者を除
       いて、英仏両語を操る国民は少ない。
主要宗教:キリスト教83%
        長老派32%
        ローマ・カトリック教会13%
        聖公会13%
        セブンズデー・アドヴェンティスト教会11%
        少数のペンテコステ派など。
       伝統宗教(メラネシア系諸部族固有の精霊信仰)7%
       仏教4%
       バハーイー教3%

[政治・軍事]
独立:1980年7月30日
国連加盟:1981年9月15日
政治体制:共和制、議院内閣制
元首:大統領
    国会議員と各州議会の議長で構成される「選挙人団」が
    選出。任期5年。再選制限は憲法上設けられていないが、
    慣例的に同じ人物は再選されない。
政府:閣僚評議会(内閣に相当)
    大統領が議会最大会派の指導者を首相に任命。
    他の閣僚は首相が任命。
議会:一院制の国会
    52議席。直接選挙制(大選挙区制)。任期4年。
政党制:多党制。小党乱立の傾向が強い。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:なし (正規軍なし)
備考:小規模な警察隊と機動部隊を除き、軍事力を持たない。

[経済・通信・その他]
中央銀行:バヌアツ準備銀行
通貨:バツ (vatu, VUV)
国内総生産(GDP):8億1500万米ドル
1人当たりGDP:3066米ドル
GDP構成比:農林水産業26.1%
        鉱工業9.0%
        サービス業64.9%
労働人口:不明 (12~13万人と推計される)
失業率:不明 (2~5%と推計される)
輸出額:1億3400米ドル
輸出品:魚介類、船舶、肉類、香水用植物、カカオ豆、ココナッツ製品、木材
輸出先:日本43%、トルコ12%、タイ11%、中国10%、ニューカレドニア5%
輸入額:3億2900万米ドル
輸入品:船舶、機械類、精製石油、穀物、鉄鋼、医薬品、プラスチック製品、衣類
輸入元:中国22%、日本18%、豪州13%、ニュージーランド11%、フィジー9%
固定電話回線数:4800回線
携帯電話回線数:17万5000回線
国別電話番号:678
ccTLD:.vu
インターネット利用者数:約8.3万人
車両通行:右側通行
平均寿命:73.5歳 (男性71.8歳、女性75.1歳)

[日本との関係]
国交樹立:1981年1月
相手公館:無し (日本を兼轄する他国駐在公館も無し)
駐日相手国人数:5人 (永住者無し)
相手輸出額:5770万米ドル
相手輸出品:魚介類とその加工品が9割半、他に船舶、香水用植物
日本公館:無し (駐フィジー大使館が兼轄)
在留日本人数:81人 (永住者無し)
日本輸出額:5920万米ドル
日本輸出品:船舶、自動車、機械類、精密機器、鉄鋼、化学薬品
現行条約:1987年 青年海外協力隊派遣取極
       2006年 技術協力協定

(注1)
バヌアツには約110ものメラネシア系言語が混在し、伝統的に部族や島をまたいだ意思疎通が非常に困難な地域だった。そのため、植民地時代に行政整理が行われると、住民間の円滑なコミュニケーションを図る必要性から、メラネシア系言語に共同統治国だったイギリスとフランスの外来語彙を加え、現地式に発音を変えた独自の混成言語が誕生することとなった。これがビスラマ語である。

ビスラマ語はメラネシア系諸語を母語とする国民にとって、幼い頃から学ぶ最初の第二言語であり、国民の9割以上が理解可能な共通語である。まだ体系化は成されていないが、正書法は徐々にではあるものの確立されつつあり、バヌアツ政府は国家の独自言語と位置付けてその使用を奨励する傾向がある(3つの公用語のうち、「国語」の地位も認められているのはビスラマ語のみ)。また、二大都市であるポートヴィラやルガンヴィルといった、諸部族が混在する都市部では、ビスラマ語そのものを母語にする国民も少なくない。

公的な場での使用言語が英語かフランス語かで、かつて国民同士が激しく対立した歴史を持つバヌアツにとって、ビスラマ語は国民統合の象徴とも言える言語であり、複雑な民族・言語環境を抱えるバヌアツ共和国という独立国家の根幹を形成する言語と言える。下記の国歌も、公式な歌詞はビスラマ語版のみが用意されている。


《国名の由来》
3つの公用語全てでVanuatuと表記されるが、発音は各言語によって微妙に異なる。英語ではヴァヌアートゥに近い。日本語ではヴァヌアツ、バヌアトゥ、ヴァヌアトゥといった表記も見られる。

英仏共同統治時代はニューヘブリディーズ諸島と呼ばれていたが、独立に際してバヌアツと命名された。現地のメラネシア系諸語で「我々の土地」を意味するvunu aku(ヴヌ・アク)が転化した国名で、vunuが「我々の」を表す形容詞であり、akuが「土地」もしくは「国」を意味する。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

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