モンゴル

モンゴル
Монгол улс (モンゴル語)
Mongolia (英語)

Flag_of_Mongolia.png

かつてチンギス・ハーンが大帝国を築いたことで知られるモンゴルは、帝国崩壊後は中国の歴代王朝の版図とされてきました。しかし1911年にモンゴル人の信仰するチベット仏教の権威者(活仏)を君主として独立を宣言し、1921年には正式な独立を達成。1924年に活仏が死去したのに伴い、かねてよりこの地で勢力を伸ばしてきた社会主義勢力が政権を樹立し、1990年まで一党制に基づく国家体制を敷きました。

国旗は社会主義政権時代の1949年にほぼ今の形となり、赤は自由と発展を、青は草原の国モンゴルに広がる青い空を、黄は愛と友好を表します。ホイスト部の紋様はソヨンボと呼ばれ、上から過去・現在・未来を表す炎、永久の交流を意味する太陽と月、敵の制圧を象徴する槍に見立てられた逆三角形、正直さを表す横長方形、永遠を意味する2匹の魚が組み合わされた図形で構成されます。ソヨンボの左右に置かれた縦長方形は城壁であり、国の堅固な守りを象徴します。

1949年の制定時点では、ソヨンボの更に上に社会主義国家の建設を意味する黄色い星が配されていましたが、1992年に社会主義路線を放棄したのに伴い削除されました。

縦横比:1対2

【旧国旗】
Mongolia_(1921-1924).png
1921年の正式な独立に伴い制定された初代国旗です。この時期のモンゴルはチベット仏教の活仏を戴く君主国であり、黄は仏教を表しますが、地色には当時既に勢力を拡張していた社会主義勢力の赤旗が採用されました。1924年廃止。

Mongolia_(1924-1949).png
1924年、活仏の死去によりモンゴルは社会主義国家モンゴル人民共和国となり、モンゴル人民革命党(MPRP)による一党制へとと移行。それに伴い国旗も変更されました。地色の赤はそのままですが、中央には現国旗にも見られるようなソヨンボが配され、その下には仏教の象徴である蓮の花が描かれています。1949年廃止。

Flag_of_Mongolia_(1949-1992).png
現国旗のもととなった国旗です。前述のようにソヨンボの上部には社会主義を表す星が配されており、赤の意味も現在とは異なり社会主義革命の象徴とされていました。人民共和国時代のモンゴルはソ連の16番目の共和国(本来のソ連は15共和国で構成されるため)と呼ばれるほどソ連と密接な関係を築いており、国旗に社会主義が押し出されているのもそうした事情によるものです。

対ソ追従とMPRPによる一党制に対する不満は1989年に暴動という形で爆発し、MPRPは一党制放棄と民主化を決定しました。ソ連崩壊後の1992年に憲法改正が行われ、複数政党制の導入と社会主義路線の廃止が実現。それに伴い、国名はモンゴル人民共和国から現在のモンゴル国へと改称され、国旗も星を外した現国旗へと移行しました。


モンゴル国
Монгол улс
Mongolia


Map_of_Mongolia.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約156.4万km² (日本の約4.1倍)
人口:284万人
首都・最大都市:ウランバートル (Ulan Bator, Ulaanbaatar)
主要民族:モンゴル系諸部族が大半で、中でもハルハ族が総人口の
       86%を占める最大勢力となっているほか、オイラト族やブリ
       ヤート族なども住む。非モンゴル系は総人口の5%程度で、
       大半はトルコ系のカザフ人とトゥヴァ人(西部に集中)。
主要言語:モンゴル語が公用語で、国民の9割以上が母語として使用。
       他に少数民族言語としてカザフ語とトゥヴァ語も西部で用いら
       れる。外国語の通用度は低いが、ソ連時代の教育制度の影
       響により、都市住民や交易の従事者にはロシア語を理解する
       者が多い。ただしソ連崩壊後は英語がロシア語より重視され、
       近年は第二言語の地位が移り変わりつつある。
主要宗教:仏教(チベット仏教が大半)53%
       無宗教39%
       イスラム教3%
       伝統宗教(部族固有の精霊信仰)3%
       キリスト教2%

[政治・軍事]
独立:1911年12月29日(独立宣言)、1921年2月15日(正式独立)
国連加盟:1961年10月27日
政治体制:共和制、議院内閣制
元首:大統領
    直接選挙制。任期4年。3選禁止。ただし立候補資格は直近の
    総選挙で議席を得た主要政党からの指名を受けたうえで、議会
    から大統領選候補者として承認された者に限られる。
政府:内閣
    首相は大統領が任命。他の閣僚は大統領との協議に基づき、
    首相が任命。ただしいずれの任命権行使にも議会の承認が必要。
議会:一院制の国家大会議(単に国会とも)
    76議席。直接選挙制(大選挙区比例代表並立制)。任期4年。
    48議席は大選挙区制で、28議席は比例代表から選出される。
政党制:モンゴル人民党と民主党による緩やかな二大政党制。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:9000万米ドル (2012年)
軍組織:モンゴル国軍
     統合軍8900人(事実上の陸軍)
     空軍800人

[経済・その他]
中央銀行:モンゴル銀行
通貨:トゥグルグ (tögrög, MNT)
国内総生産(GDP):115億1600万米ドル
1人当たりGDP:3996米ドル
GDP構成比:農林水産業16.5%
        鉱工業32.6%
        サービス業50.9%
労働人口:不明 (120万人前後と推計される)
失業率:不明 (10%前後と推計される)
輸出額:42億9400万米ドル
輸出品:石炭、鉱石(銅、金、鉄、亜鉛など多種)、羊毛、皮革、肉類
輸出先:中国85%、カナダ6%、ロシア3%、イタリア1%、韓国1%
輸入額:56億9600万米ドル
輸入品:原油と石油製品、自動車、繊維製品、鉄鋼、機械類、食料品
輸入元:中国40%、ロシア26%、韓国6%、日本5%、米国5%
ccTLD:.mn
インターネット利用者数:約52万人 (2012年)
車両通行:右側通行
国別電話番号:976


《国名の由来》
「モンゴル人の国」を意味し、モンゴル語ではМонгол улс(モンゴル・ウルス)と表記される。モンゴルとは「強い」を意味するモンと「人」を表すグル(ゴル)の合成語で、ウルスは「○○の国、土地」の意味。英語では民族名の後ろに、地名を表す際に使われる接尾語-iaを付加してMongolia(モンゴリア)と書かれる。

もともとモンゴル語には「モンゴル文字」という独自の縦書き文字があったが、長らく社会主義国としてソ連と共に歩んできた影響により、1941年には公式にキリル文字による表記が法制化された。社会主義体制の終焉に伴いモンゴル文字の表記も再び許可されたものの、半世紀近くにわたる文化的断絶によりモンゴル文字を読み書き出来る人が激減しており、日常的には引き続きキリル文字が使われ続けている。

旧国名
1911-
1924
 モンゴル国
(モ)Монгол улс
(英)Mongolia
1924-
1992
 モンゴル人民共和国
(モ)Бүгд Найрамдах Монгол Ард Улс
(英)Mongolian People's Republic

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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