モザンビーク

モザンビーク
Moçambique (ポルトガル語)
Mozambique (英語)

Mozambique.png

アフリカ南部、インド洋に面するモザンビークは、1975年にポルトガルから独立しました。しかし独立後の1977年より、一党独裁のもとで政権を握るモザンビーク解放運動(FRELIMO)とそれに対抗するモザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)の間で内戦が繰り広げられ、延べ90万人の死者を出しました。1992年に両者が和平を締結した後は、国情も安定しています。

1983年に制定された現国旗はFRELIMOの党旗と酷似しており、赤は独立のために流された血を、緑は肥沃な国土と農業を、黒はアフリカ大陸と黒人を、黄は豊かな鉱産資源を、白は平和と正義を表します。当時のFRELIMOは社会主義政党であり、ホイスト部の赤い三角形の中には国民の団結を象徴する星、農民を表す鍬、知識階級を意味する本、そして兵士を象徴するAK-47カラシニコフ銃といった社会主義色の強い意匠が配されています。

FRELIMOはモザンビークの独立以来、現在まで一貫して政権の座にありますが、1990年には社会主義路線を放棄し、複数政党制を導入しています。それに伴い社会主義色を払拭した新国旗を制定しようという動きも出てきているようです。2005年には新国旗の公募が行われ、RENAMO(内戦後、政党に改組)は国旗の変更を支持しましたが、議会内で圧倒的優位に立つFRELIMOによって否決されました。

縦横比:2対3

【旧国旗】
Mozambique_(1975-1983).png
1975年の独立時に制定された国旗です。国旗の配色は現在と同じですが、それぞれの色がホイスト部の頂点に向かって伸びているデザインとなっており、ホイスト部には前述の鍬と銃、赤い星、そして労働者を表す歯車が配されています。見るからに社会主義国の国旗という意匠ですね。

1983年、FRELIMO党旗に酷似した現在の国旗に移行したのに伴い廃止。RENAMOとの内戦に明け暮れる中、国旗をFRELIMO党旗と似せることで、FRELIMOこそが国の支配組織であることを誇示しようとしたのでしょう。


モザンビーク共和国
República de Moçambique
Republic of Mozambique


Map_of_Mozambique.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:アフリカ
面積:約79.9万km² (日本の約2.1倍)
人口:2583万人
首都・最大都市:マプト (Maputo)
主要民族:バントゥー系の黒人諸部族がほとんどで、中でも北部のマクア
       族が人口の1/4を占める最大部族となっている。他に同じく北
       部のロムウェ族(同系統のマクア族と合わせてマクア=ロムウ
       ェ族と呼ばれることも多い)、南部のツォンガ族、北中部のセナ
       族とショナ族が主要部族とされる。総部族数は40以上。黒人
       以外は非常に少ないが、ポルトガルの白人と現地の黒人が混
       血したメスティーソと呼ばれる人々や、インド系、中国系などが
       主に都市部に住んでいる。
主要言語:ポルトガル語が公用語で、政府機関や教育、メディア、ビジネ
       スなど公共性の高い分野では筆頭言語となっている。国民の
       大半はマクア語など、自らの属する部族語を母語とし、ポルト
       ガル語を母語とする人々は人口の1割程度に過ぎないが、部
       族をまたぐ共通語として習得している者が多く、国民の約半数
       は部族語とポルトガル語のバイリンガルである。ただし都市部
       から離れるほどポルトガル語の理解率は減少傾向にある。
主要宗教:キリスト教(カトリックが主。他にシオン教会とプロテスタント諸派)56%
       無宗教19%
       イスラム教(スンナ派がほとんど)18%
       少数のヒンドゥー教、ユダヤ教、バハーイー教など。
       各部族固有の伝統的な精霊信仰の影響力も強い。

[政治・軍事]
独立:1975年6月25日
国連加盟:1975年9月16日
政治体制:共和制、大統領制
元首:大統領
    直接選挙制。任期5年。3選禁止。
政府:閣僚評議会(内閣に相当)
    首相は大統領が任命。
    他の閣僚は首相の助言に基づき、大統領が任命。
議会:一院制の共和国議会
    250議席。直接選挙制(比例代表制)。任期5年。
政党制:モザンビーク解放運動(FRELIMO)による一党優位制だが、
     モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)も一定の勢力を保っ
     ており、二大政党制と見なす資料も多い。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:8600万米ドル (2011年)
軍組織:モザンビーク国防軍
     陸軍1万人
     海軍200人
     空軍1000人

[経済・その他]
中央銀行:モザンビーク銀行
通貨:メティカル (metical, MZN)
国内総生産(GDP):153億2900万米ドル
1人当たりGDP:592米ドル
GDP構成比:農林水産業28.7%
        鉱工業24.9%
        サービス業46.4%
労働人口:1055万人
失業率:不明 (20%前後と推計される)
輸出額:39億2000万米ドル
輸出品:アルミニウム(精錬済み)、電力、天然ガス、石炭、葉タバコ、チタン鉱、木材
輸出先:南アフリカ25%、オランダ15%、中国11%、ベルギー8%、イタリア7%
輸入額:70億6800万米ドル
輸入品:石油製品、機械類、自動車、小麦、米、鉄鋼、医薬品、パーム油
輸入元:南アフリカ28%、中国10%、インド8%、米国5%、ポルトガル4%
ccTLD:.mz
インターネット利用者数:114万人 (2012年)
車両通行:左側通行
国別電話番号:258


《国名の由来》
ポルトガル語ではMoçambique(ムサンビー)と表記される。日本語表記のモンビーは英語の発音に由来。

国の北東部(上記の地図ではナカラの少し南)にあるモザンビーク島からとられた国名で、由来についてはバントゥー系の言葉で「船が集まる所」を意味するmasam buco(マサム・ブコ)が転訛したとする説や、アラブ人のムーサ・ベン・ムビキという人物がこの島の領主を務めていたからという説が唱えられている。

実際、ポルトガル領時代の1898年に行政機関が南部のロレンソ・マルケス(現在の首都マプト)に移るまでは、この地域の伝統的・歴史的な中心地はモザンビーク島だった。マダガスカル島との間にある海峡もモザンビーク海峡と名付けられたこともあり、独立に際して改めて全土を指し示す国名として採用された。

旧国名
1975-
1990
 モザンビーク人民共和国
(ポ)República Popular de Moçambique
(英)People's Republic of Mozambique

コメント

非公開コメント

プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

【タディの国旗の世界】
【駐京雑記】
【ぷらずま式改】
QRコード
QRコード
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

Flag counter