ミャンマー

ミャンマー
မြန်မာပြည် (ビルマ語、※)
Myanmar (英語)

Flag_of_Myanmar.png
※ビルマ文字フォントが無いと文字化けします。こちらへどうぞ。

東南アジアとインドの接点にあるミャンマーは1948年、ビルマ連邦の名でイギリスから独立しました。ミャンマーは貧しくも敬虔な仏教国であると同時に、世界有数の米の生産国として知られ、近年はガス田の開発に力を注いで貧困からの脱却を図っています。

ミャンマーは1988年以来、国家平和発展評議会(SPDC)と称する軍事政権の統治下に置かれてきました。しかし民政移管に向けて2008年に新憲法が制定され、2010年11月に20年ぶりとなる総選挙を実施。2011年3月末にSPDCは解散し、民政移管が実現しましたが、それに先駆けて2010年10月、それまでの赤を基調とした国旗を全面的に変更しました。同時に国名も1989年から使われてきたミャンマー連邦から現在のミャンマー連邦共和国へと改称されています。

2010年10月に制定された国旗は黄が団結を、緑が豊かな自然と平和を、赤が確固たる勇気を表し、中央には全ミャンマー国民が永遠の絆で結ばれることを表す白い星が配されています。

縦横比:2対3

【旧国旗】
First_Burma.png
1948年の独立時に制定された初代国旗です。1974-2010年の間に使われた二代目国旗とはデザイン上の差異はそれほどありませんが、カントン部の意匠が6つの星となっています。中央の大きな星はビルマ連邦そのものを、周囲の小さな5つの星はこの国に住む主要5民族(ビルマ、アラカン、シャン、カレン、カチン)を象徴すると同時に、全体で大空に輝く星のように国家が前進していくというスローガンを表します。1974年廃止。

Second_Burma_.png
1962年にクーデターで実権を握ったネ・ウィン将軍により、ビルマ連邦は社会主義国へと変革され、1974年には国名もビルマ連邦社会主義共和国に変更。それと同時に国旗にも変更が施されました。赤は勇気と団結、青は平和と安定を象徴し、カントン部の青地部分にある歯車と稲穂は労働者と農民という社会主義建設の主要な担い手を、その周囲を囲む14の星は国家を構成する7州と7管区を表します。

ネ・ウィン社会主義政権が崩壊し、SPDCの軍事政権が成立した1988年以降、国名はミャンマー連邦へと改称(1989年)されたものの、国旗は長らく変更されませんでした。しかしSPDCが2003年より続けてきた7段階の民政移管プロセスの中で、その最終段階となる総選挙が2010年11月に実施されることが決定。ネ・ウィン時代のこの国旗も総選挙に先駆けて同年10月に変更され、国旗としての役割を終えました。


ミャンマー連邦共和国
ပြည်ထောင်စု သမ္မတ မြန်မာနိုင်ငံတော်‌
Republic of the Union of Myanmar


Map_of_Myanmar.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約67.7万km² (日本の約1.8倍)
人口:5118万人
首都:ネピドー (Naypyidaw)
最大都市:ヤンゴン (Yangon, 2006年までの首都)
主要民族:ビルマ族68%
       シャン族9%
       カレン族7%
       ラカイン族4%
       中国系3%
       モン族2%
       他にカチン族、カヤ族、インド系など。総民族数は130以上。
主要言語:ビルマ語が公用語で、最大民族ビルマ族の母語となっている
       ほか、他の民族も家庭外・コミュニティ外では共通語として用
       いることが多い。他にシャン語、カレン語など各部族語。英語
       も教育言語として採用されているため、都市部を中心に理解
       者は多く、ビジネスの場では筆頭言語となっている。
主要宗教:仏教(上座部仏教がほとんど)89%
       キリスト教(プロテスタントのバプテスト教会が大半)4%
       イスラム教(スンナ派とシーア派が混在)4%
       少数のヒンドゥー教、部族固有の精霊信仰など。

[政治・軍事]
独立:1948年1月4日
国連加盟:1948年4月19日
政治体制:共和制、大統領制、連邦国家
元首:大統領
    上下両院議員で構成される「大統領選挙人団」が選出。
    任期5年。3選禁止。
政府:内閣(首相職なし)
    閣僚は大統領が任命するが、議会の承認が必要。また国防相、
    内務相、国境問題相は軍の最高司令官が提出した名簿に基づき
    任命しなければならない。
議会:二院制の連邦議会
    ●民族院(民族代表院、上院とも)
     224議席。168議席は直接選挙(小選挙区制)で選出。56議席は
     軍が任命。選出枠は連邦を構成する7州と7管区から12名ずつに
     固定されている。任期5年。
    ●代議院(人民代表院、下院とも)
     440議席。330議席は直接選挙(小選挙区制)で選出。110議席
     は軍が任命。選出枠は上院のように固定されておらず、地域の人
     口によって選挙区は随時、改編される。任期5年。
政党制:連邦団結発展党による一党優位制
     (形式上は多党制)
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:22億9000万米ドル (2012年)
軍組織:ミャンマー軍(正規軍。国防省が管轄)
      陸軍37万5000人
      海軍1万6000人
      空軍1万5000人
     人民警察軍(内務省が管轄)
      総数7万2000人
     ※人民警察軍は平時は内務省が管轄し、国内の治安維持に
       当たるが、有事には正規軍と指揮系統を統一し、共同で行
       動するため、軍種の1つとして数えられる場合が多い。他に
       も多くの民兵組織や国境警備組織が存在する。

[経済・その他]
中央銀行:ミャンマー中央銀行
通貨:チャット (kyat, MMK)
国内総生産(GDP):567億5900万米ドル
1人当たりGDP:1113米ドル
GDP構成比:農林水産業38.0%
        鉱工業20.3%
        サービス業41.7%
労働人口:3431万人
失業率:5.2%
輸出額:90億4300万米ドル
輸出品:天然ガス、木材、豆類、米、宝石、天然ゴム、繊維製品(特に衣類)
輸出先:タイ42%、インド15%、中国14%、日本8%、韓国5%
輸入額:101億1000万米ドル
輸入品:鉄鋼、石油製品、自動車、パーム油、機械類、医薬品、繊維原料
輸入元:中国38%、タイ18%、日本9%、韓国9%、シンガポール8%
ccTLD:.mm
インターネット利用者数:58万人 (2012年)
車両通行:右側通行
国別電話番号:95


《国名の由来》
ビルマ語ではမြန်မာပြည်(ミャンマー、Myama)と表記され、サンスクリット語で「屈強な」を意味する。

旧国名ビルマ(Burma)はヒンドゥー教の創造神ブラフマーに由来する地名で、かつてこの地がサンスクリット語で「ブラフマーの地」を表すब्रह्मादेश(ブラフマーデシュ、Brahmadesh)と呼ばれていたことが起こりとされる。しかし現国名も旧国名も語源は同じで、単にミャンマーとすると文語的に、ビルマとすると口語的になるだけとする説もあり、定かではない。

前述のように軍事政権SPDCは1989年に国名をビルマからミャンマーへと変更したが、米英をはじめ西洋諸国の多くはSPDCを非民主主義的と見なしており、その正統性を認めていない。よってSPDCによる国名変更に対しても基本的には不承認の立場をとり続け、これらの国々やその支援を受ける国内外の民主化勢力は今もこの国をビルマと呼ぶ(最大都市ヤンゴンもこれらの勢力からは旧称でラングーンと呼ばれている)。日本は伝統的に密接な関係を持ってきた同国との関係を考慮し、いち早く国名変更を承認した国の1つとなった。また、国連などの国際機関やオリンピックでもミャンマーが採用されている。

旧国名
1948-
1974
 ビルマ連邦
(ビ)ပြည်ထောင်စု မြန်မာနိုင်ငံတော်
(英)Union of Burma
1974-
1988
 ビルマ連邦社会主義共和国
(ビ)ပြည်ထောင်စု ဆိုရှယ်လစ်သမ္မတ မြန်မာနိုင်ငံတော
(英)Socialist Republic of the Union of Burma
1988-
1989
 ビルマ連邦
(ビ)ပြည်ထောင်စု မြန်မာနိုင်ငံတော်
(英)Union of Burma
1989-
2010
 ミャンマー連邦
(ビ)ပြည်ထောင်စု မြန်မာနိုင်ငံတော်
(英)Union of Myanmar

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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