リトアニア

リトアニア
Lietuva (リトアニア語)
Lithuania (英語)

Flag_of_Lithuania.png

いわゆるバルト三国のうち、最も南に位置するリトアニアは、16世紀から18世紀にかけてポーランドと国家連合を組み、中央ヨーロッパに一大勢力を築き上げたことで知られます。その後ロシアに征服されましたが、第一次大戦を経て1918年に独立。1940年にソ連がバルト三国を併合したことで一時的に消滅したものの、1990年に独立を回復しました。

国旗は1918年の独立時に制定されたものですが、もとは1898年より民族解放運動の中で用いられていたものでした。配色はもともとリトアニア人の伝統的な民族衣装(赤、緑、黄、白の四色。白のみ反映されていません)に由来しますが、現在では黄を小麦が茂る農地、緑を豊かな森林、赤を独立のために流された血と解釈しています。ソ連による併合により一旦廃止されたものの、独立の気運の高まりから独立2年前の1988年に復活しました。

黄、緑、赤の三色旗というデザインこそ1918年の独立時のものを踏襲していますが、実は時代によって縦横比が異なります。1918-1940年の間は国際的に最もポピュラーな比率である2対3を使用していましたが、ソ連に併合された影響から1988年の再制定時には1対2(ソ連国旗と同じ比率)となり、更に2004年に現在の3対5へと変更されています。

縦横比:3対5

【旧国旗】
Lithuanian_SSR.png (★CC BY-SA. See below.)
ソ連を構成していた15共和国の1つ、リトアニア・ソビエト社会主義共和国の国旗です。1953年から1988年まで用いられました。ソ連時代の各共和国の国旗はソ連国旗にそれぞれの意匠を盛り込んだものでしたが、この旗は前述のリトアニア人の民族衣装に使われる四色を取り込んだものとなっています。バルト三国の他の2カ国(エストニア、ラトビア)と比べると、とりわけリトアニアは民族色を色濃く表出させていますね。


リトアニア共和国
Lietuvos Respublika
Republic of Lithuania


Map_of_Lithuania.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:ヨーロッパ
面積:約6.5万km² (北海道の約78%)
人口:302万人
首都・最大都市:ヴィリニュス (Vilnius)
主要民族:リトアニア人84%
       ポーランド人7%
       ロシア人6%
       少数のベラルーシ人、ウクライナ人など。
主要言語:リトアニア語が公用語で、住民の8割半が母語として使用し、
       リトアニア人以外の各民族も半数近くが第二言語として習得
       している。他にロシア語も住民の4割が理解可能だが、政府
       はロシア語に公的な地位は与えていない。ただしバルト三国
       の他の2ヶ国と異なり、基幹民族(リトアニア人)の比率が相対
       的に高いリトアニアでは、非リトアニア語話者への国籍剥奪な
       どの措置は採られていない。
主要宗教:キリスト教(カトリックが大半。一部に正教会)83%
       無宗教16%

[政治・軍事]
独立:1918年2月16日(帝政ロシアから)、1990年3月11日(ソ連から)
国連加盟:1991年9月17日
政治体制:共和制、議院内閣制
元首:大統領
    直接選挙制。任期5年。3選禁止。
政府:閣僚評議会(内閣に相当)
    大統領が議会最大会派の指導者を首相に任命。
    他の閣僚は首相の指名に基づき、大統領が任命。
    (いずれの任命権行使にも議会の承認が必要)
議会:一院制のセイマス(国会と訳される)
    141議席。直接選挙制(小選挙区比例代表並立制)。任期4年。
    71議席は小選挙区から、70議席は比例代表により選出される。
政党制:多党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:3億2000万米ドル (2012年)
軍組織:リトアニア軍
     陸軍7400人
     海軍700人
     空軍1100人
     特殊作戦隊2700人

[経済・その他]
中央銀行:リトアニア銀行 (注1)
通貨:ユーロ (euro, EUR, 注1)
国内総生産(GDP):465億700万米ドル
1人当たりGDP:1万5649米ドル
GDP構成比:農林水産業3.7%
        鉱工業28.3%
        サービス業68.0%
労働人口:145万人
失業率:12.4%
輸出額:304億1000万米ドル
輸出品:石油製品、化学肥料、小麦、自動車、酪農品、機械類
輸出先:ロシア18%、ラトビア10%、ドイツ8%、エストニア6%、ポーランド6%
輸入額:325億2000万米ドル
輸入品:原油、天然ガス、自動車、機械類、化学製品(主に薬品)
輸入元:ロシア29%、ドイツ10%、ポーランド9%、ラトビア6%、オランダ5%
ccTLD:.lt
インターネット利用者数:239万人 (2012年)
車両通行:右側通行
国別電話番号:370

(注1)
ヨーロッパ連合(EU)が統一通貨としてユーロを導入して以降、通貨発行権や金融政策の方針決定権はヨーロッパ中央銀行が担うようになり、ユーロ導入国が本来設置していた中央銀行はその傘下にある執行組織に改組された。ユーロ導入国の各中央銀行総裁はヨーロッパ中央銀行政策理事会の一員となり、連携してヨーロッパ中央銀行の政策を決定し、それに基づいて各国内での業務執行に当たることとされる。

なお、ユーロ導入前にラトビア銀行が発行していた通貨はリトアニア・リタス(litas, LTL)である。


《国名の由来》
リトアニア語ではLietuva(リエトゥヴァ)と表記される。リトアニア国内を流れるネマン川の上流地域を「流れる」を意味するリエタと呼んだことを由来とする説が有力。その後の歴史の推移により、リエタに相当する地域は現在はベラルーシ領となっているが、今でも民族の真の故郷としてリエタを挙げるリトアニア人は多い。

旧国名
1918-1940 リトアニア共和国
(リ)Lietuvos Respublika
(英)Republic of Lithuania
1940-1990 リトアニア・ソビエト社会主義共和国
(リ)Lietuvos Tarybų Socialistinė Respublika
(英)Lithuanian Soviet Socialist Republic



★(c) 2006 Denelson83 CC BY-SA 3.0 外枠付加

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

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