ラオス

ラオス
ເມືອງລາວ (ラオ語)
Laos (英語)

Flag_of_Laos.png

インドシナ半島に位置するラオスは、東南アジア唯一の内陸国であり、民族的にかなり近しいタイとの関係が強い国です。それは敬虔な仏教徒が多いことや、タイ語とラオ語はかなりの程度、相互に意思疎通が可能なことからもうかがえます。

ラオスは19世紀末にフランスの保護国となり、独自の王政を維持しながらもフランスの植民地支配を受けることになりました。1953年に王国として完全独立を達成したものの、王党派、社会主義勢力、中立派による三つ巴の内戦が続きました。結果的に内戦は社会主義勢力の勝利に終わり、1975年に現在のラオス人民民主共和国が成立。以後現在に至るまで、ラオスは社会主義体制のもとにあります。

現国旗は人民民主共和国成立時に制定されましたが、もとは左派陣営の中核だったラオス愛国戦線(パテト・ラオ)の組織旗として使われていました。赤は独立のために流された血を、青は国内を流れるメコン川と国の豊かさを表します。白い円はメコン川に映る月を象徴すると同時に、社会主義のもとでラオス国民が団結することを示しています。

縦横比:2対3

【旧国旗】
Kingdom_of_Laos_(until_1975).png
ラオス王国時代の国旗です。公式には独立前年の1952年に制定されたものですが、フランスの保護国時代から既にカントン部にフランス国旗を配した形で使用されていました。

地色の赤は太陽と民族の血の象徴であり、タイの旧国旗にも見られるように、ラオ族を含むタイ系民族が伝統色に好んで使ってきた色です。中央には象と傘が配されていますが、これはラオス初の統一王朝となったランサン王国の創始者ファー・グムが、白い象に乗り、白い傘をさして現れたという伝説に由来します。象が3匹なのは、後にランサン王国が3つの王国(ヴィエンチャン、ルアンパバーン、チャンパサク)に分裂したことを示唆しています。

象が乗っている5つの階段、および象の上部にある傘はそれぞれ5段と7段になっていますが、これは仏教の5戒と7徳を象徴するものです。全体的に非常に仏教色の強い意匠であることが読み取れますね。1975年、人民民主共和国成立に伴い廃止。


ラオス人民民主共和国
ສາທາລະນະລັດ ປະຊາທິປະໄຕ ປະຊາຊົນລາວ
Lao People's Democratic Republic


Map_of_Laos.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:アジア
面積:約23.7万km² (本州より少し大きい)
人口:677万人
首都・最大都市:ヴィエンチャン (Vientiane)
主要民族:社会主義化以降のラオス政府は民族別の統計を差別的として
       取らない方針を打ち出し、全国民を一様に「ラオス人」と規定。
       しかし実際には100以上の民族に分かれており、下記の三大
       分類が存在する。
       ●低地ラオス人 (ラーオ・ルム)
       最大勢力を持つタイ系ラオ族を主体とする区分。
       総人口の6~7割を占め、広範囲に居住圏を確保。
      ●丘陵ラオス人 (ラーオ・トゥン)
       山地に住む諸民族のうち、麓(ふもと)や中腹部に住む民族を
       分類したもの。モン・クメール系諸民族が多く、最大民族であ
       るタイ系ラオ族がこの地に進出する前から居住していた先住
       民が大半。総人口の2~3割を占める。
      ●高地ラオス人 (ラーオ・スーン)
       山地の中でもとりわけ山深い地域に住むチベット・ビルマ系
       諸民族の総称。そのほとんどは清朝時代に中国南西部から
       迫害を避けるため移住した人々の子孫。人口の1~2割を占
       める。
主要言語:ラオ語が公用語で、低地ラオス人にとっては母語として、また
       他の民族にとっても国家規模の共通語として用いられる。ラオ
       語はタイ語との類似性が強く、相互の意思疎通が可能だが、
       文字はタイ語とは表記方法が異なる。他に少数民族が用いる
       クム語やモン語など。
主要宗教:仏教(上座部仏教がほとんど)67%
       伝統宗教(各部族固有の精霊信仰)32%
       キリスト教1%

[政治・軍事]
独立:1949年7月19日(自治国)、1953年10月22日(完全独立)
国連加盟:1955年12月14日
政治体制:共和制、社会主義国
元首:国家主席
    議会が選出。任期5年。再選制限なし。
政府:内閣
    首相と閣僚は国家主席が任命するが、議会の承認が必要。
議会:一院制の国民議会
    132議席。直接選挙制(大選挙区制)。任期5年。
政党制:ラオス人民革命党による一党独裁。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:2200万米ドル (2012年)
軍組織:ラオス人民軍
     陸軍2万6000人
     空軍3500人
     ※陸軍の一部に河川警備部隊が設けられており、これを俗称
       として海軍と呼ぶこともあるが、編成上はラオス人民軍に海
       軍は存在しない(1990年代半ば頃まで別兵種として運用さ
       れていたという情報もあるが、詳細は不明)。

[経済・その他]
中央銀行:ラオス人民民主共和国銀行
通貨:キープ (kip, LAK)
国内総生産(GDP):72億2500万米ドル
1人当たりGDP:1594米ドル
GDP構成比:農林水産業26.9%
        鉱工業35.2%
        サービス業37.9%
労働人口:337万人
失業率:不明 (5%未満と推計される)
輸出額:23億1300万米ドル
輸出品:銅鉱石と銅製品、木材、衣類、コーヒー豆、電力、天然ゴム、金
輸出先:タイ33%、中国27%、ベトナム8%、インド6%、日本5%
輸入額:32億3800万米ドル
輸入品:自動車、鉄鋼、石油製品、機械類、食料品(特に肉類)、化学製品
輸入元:タイ53%、中国21%、ベトナム7%、韓国5%、ドイツ4%
ccTLD:.la
インターネット利用者数:71万人 (2012年)
車両通行:右側通行
国別電話番号:856


《国名の由来》
ラオ語ではລາວ(Lao、ラーオ)だけでは民族名を指し示す言葉のため、通常は「ラオ族の地」を表すເມືອງລາວ(Muang Lao、ムアンラーオ)と表記される。国の最大民族であるラオ族の名がそのまま国名になったものだが、フランスの保護国時代に接尾語sが付けられ、西洋の言語ではラオスとして定着した。英語での発音はラウスに近い。

ラオの由来には、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマの息子लव(ラーヴァ)が転訛したとする説、古タイ語で「人」を意味するという説などがあり、はっきりしていない。

旧国名
1953-
1975
 ラオス王国
(仏)ພຣະຣາຊອານາຈັກລາວ
(英)Kingdom of Laos

コメント

非公開コメント

プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

【タディの国旗の世界】
【駐京雑記】
【ぷらずま式改】
QRコード
QRコード
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

Flag counter