イギリス

イギリス (英国、連合王国)
United Kingdom (ユナイテッド・キングダム) (英語)
An Rìoghachd Aonaichte (アン・リオハークト・エーニヒテ) (gd, ※)
Y Deyrnas Unedig (イ・デイルナス・ウネフディッグ) (ウェールズ語)
An Ríocht Aontaithe (アン・リーハト・エンティハ) (アイルランド語)
※gdはスコットランド・ゲール語。ページレイアウト上の都合で略称記載。

Flag_of_the_United_Kingdom.png

イギリスはUnited Kingdom(連合王国)という通称が表す通り、グレートブリテン島のイングランドスコットランドウェールズ、そしてアイルランド島北東部の北アイルランドという4つの「国」が連合して1つの王国を形成していることで有名です。中でも首都ロンドンを抱えるイングランドはその中核的存在であり、建国以来ヨーロッパ大陸の諸国と勢力争いを繰り広げ、17世紀からは「大英帝国」の名でも知られる広大な植民地を築きました。その後は連合王国の結成、産業革命を経て最盛期を迎えましたが、2つの大戦で疲弊した国力では植民地の維持が難しくなったため、次々とその独立を承認。現在、本土以外にはカリブ海やオセアニアなどに位置する小さな海外領土を持っている程度で、そうした地域にも自治を認めるなど、往年の領土拡張主義は見られません。

大英帝国としての歴史は終焉を迎えた一方、英語は実質的な世界の共通語としての地位を獲得し、国連安保理に置いては非常に強い権限を持つ常任理事国となっています。経済的にも、ロンドンは世界三大金融センターの1つとして国際経済の重要拠点となっており、未だ世界の主要国の1つとして影響力が強い国と言えるでしょう。また、「王は君臨すれども統治せず」という議院内閣制のシステムの発祥もこの国であり、王を戴きながらもその大権を制限し、選挙を通じて選ばれる議会・内閣が政治を動かす現代的な立憲君主制のモデルともなっています。

世界的に有名なイギリス国旗は、正式にはUnion Flag(ユニオン・フラッグ)、通称でUnion Jack(ユニオン・ジャック)と呼ばれます。イギリスを構成する4つの「国」のうち、連合王国結成時には既にイングランドに併合されていたウェールズを除く3地域の旗を組み合わせた旗で、中央を占めるのはイングランドの旗である聖ジョージ十字(白地に太く赤い十字)、斜めの赤い十字は北アイルランドの聖パトリック十字、青地に白い十字はスコットランドの聖アンドリュー十字です。連合王国の結成は1707年ですが、国旗がこのデザインになったのはアイルランドを合併した1801年のことです(後に北アイルランドとアイルランド共和国に分裂)。現在、ウェールズのレッド・ドラゴンを組み込んだ新たな国旗が議論されていますが、大英帝国の歴史が刻まれたこの旗を変更することには抵抗も強く、未だ結論には至っていません。

縦横比:1対2

【旧国旗】
Former UK
1606年、イングランドとスコットランドが同君連合を組み、それに伴いイングランドとスコットランドの旗を組み合わせた国旗が制定されました。両国は1707年に正式に合併し、グレートブリテン王国を結成しましたが、アイルランドを合併するまでこの旗を使い続けました。


グレートブリテン・北アイルランド連合王国
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
(ユナイテッド・キングダム・オブ・グレイト・ブリトゥン・エンドゥ・ノーザン・アイルランド)

An Rìoghachd Aonaichte Bhreatainn is Èireann a Tuath
(アン・リオハークト・エーニヒテ・ブレフティン・イス・エーラン・ア・トゥーア)

Teyrnas Unedig Prydain Fawr a Gogledd Iwerddon
(テイルナス・ウネフディッグ・プリダイン・ファウル・ア・ゴグレット・イウェルドン)

Ríocht Aontaithe na Breataine Móire agus Thuaisceart Éireann
(リーハト・エンティハ・ナ・ブレータナ・モーイレ・アグス・トゥイシュカート・エァラン)


Map_of_the_United_Kingdom.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:ヨーロッパ
面積:約24.4万km² (日本の約65%)
人口:約6384万人
都市人口率:82.6%
首都・最大都市:ロンドン
          (英:London ス:Lunnainn)
          (ウ:Llundain 愛:Londain)
主要民族:ヨーロッパ系白人87%
        イングランド人(アングロ・サクソン系)57%
        アイルランド人(ケルト系)15%
        スコットランド人(ケルト系)8%
        ウェールズ人(ケルト系)5%
        他にEU諸国や米国からの移民など。
       南アジア系(主にインド系とパキスタン系)6%
       アフリカ系黒人3%
       混血系2%
       中国系1%
主要言語:連合王国全体の公用語は定められていないが、英語(イングラ
       ンド語)が事実上の公用語であり、95%の住民が母語に、そし
       て残りの5%も家庭外における共通語として使用する。その他
       に、スコットランドではスコットランド・ゲール語、ウェールズでは
       ウェールズ語、北アイルランドではアイルランド語も、それぞれ
       の地域の民族語として「地域公用語」の地位を与えられている
       が、いずれの地域も第一言語は英語であり、日常的に民族語
       を使用する者は少ない。
主要宗教:キリスト教60%
        聖公会系のイングランド国教会が2~3割。ローマ・カトリック
        教会が約1割を占める。他に長老派教会(スコットランド国教
        会を含む)、メソジスト派など。特定の教会に所属しないがキ
        リスト教信者と回答する者も1割弱ほど存在する。
       無宗教25%
       イスラム教4%
       ヒンドゥー教1%
       少数のシク教、ユダヤ教、仏教など。

[政治・軍事]
連合結成:1707年5月1日
国連加盟:1945年10月24日(原加盟国、安保理常任理事国)
政治体制:立憲君主制、議院内閣制
元首:国王
    ウィンザー家による世襲制。原則として終身制。
政府:内閣
    首相は下院の指名に基づき、国王が任命。
    その他の閣僚は首相が任命。
議会:二院制の国会
    ●貴族院(上院)
     有識者や政界の元重鎮で構成される「一代貴族」、古くからの
     伝統ある家系の「世襲貴族」、イングランド国教会の高位聖職者
     から成る「聖職貴族」を議員とする。終身制。貴族院議員の資格
     を持つ人物の数は、おおむね700~800名で推移している。
    ●庶民院(下院)
     650議席。直接選挙制(小選挙区制)。任期5年。
政党制:保守党と労働党の二大政党制だが、自由民主党も第三党に
     相当する勢力を有する。スコットランド、ウェールズ、北アイル
     ランドでは地域政党の力も強い。
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:555億1000万米ドル
軍組織:「国王陛下の軍」(通称イギリス軍、英軍。核兵器保有国)
      陸軍8万7600人
      海軍3万2900人 (海兵隊7800人を含む)
      空軍3万4200人

[経済・通信・その他]
中央銀行:イングランド銀行
通貨:英ポンド (pound, GBP)
国内総生産(GDP):2兆8487億5500万米ドル
1人当たりGDP:4万3733米ドル
GDP構成比:農林水産業0.6%
        鉱工業19.8%
        サービス業79.6%
労働人口:3294万人
失業率:5.4%
輸出額:4362億米ドル
輸出品:自動車と部品、航空機、機械類、金、医薬品、精製石油、原油
輸出先:米国15%、ドイツ10%、スイス7%、中国6%、フランス6%
輸入額:6277億米ドル
輸入品:自動車と部品、機械類、医薬品、精製石油、原油、金、衣類、家具
輸入元:ドイツ15%、中国10%、米国9%、オランダ8%、フランス6%
固定電話回線数:3361万3000回線
携帯電話回線数:8028万4000回線
国別電話番号:44
ccTLD:.uk
インターネット利用者数:約6027万人
車両通行:左側通行
平均寿命:80.8歳 (男性78.5歳、女性83.0歳)

[日本との関係]
国交樹立:1858年8月26日
相手公館:大使館 (東京)
       総領事館 (大阪)
駐日相手国人数:2万4472人 (永住者5201人、特別永住者85人)
相手輸出額:76億5000万米ドル
相手輸出品:医薬品、機械類、有機化合物、自動車、蒸留酒、精密機器
日本公館:大使館 (ロンドン)
       総領事館 (エディンバラ)
在留日本人数:6万7997人 (永住者1万8931人)
日本輸出額:126億2000万米ドル
日本輸出品:機械類、自動車と部品、金、化学薬品、精密機器、鉄鋼
現行条約:1952年 航空協定
       1958年 原子力平和利用協力協定
            (1968年一部改正、1998年全面改正)
       1960年 文化協定
       1962年 通商居住航海条約
       1964年 領事条約
       1988年 査証(ビザ)相互免除取極
       1994年 科学技術協力協定
       2001年 社会保障協定
       2006年 租税条約
            (1970年の旧租税条約を廃止し、新条約として締結)
       2013年 防衛装備品等の共同開発等に係る枠組み協定、
            情報保護協定


《国歌「神よ、女王陛下を護りたまえ」》
制定:1745年
作曲:トーマス・オーガスティン・アーン
作詞:不明
備考:王が男性の場合は女王の部分が国王になる。

おお神よ、我らが慈悲あまねく女王陛下を護りたまえ。
我らが気高き女王陛下よ、永遠であれ。
神よ、女王陛下を護りたまえ。

勝利、幸福、そして栄光を彼女に与えたまえ。
その御代の長きことを。
神よ、女王陛下を護りたまえ。

《国名の由来》
イギリスという名称は日本語の慣例読みであり、もとはイングランドを表すオランダ語(Engelschエンゲルス)もしくはポルトガル語(Inglesイングレス)が転訛したもの。英語では「連合王国」を意味するUnited Kingdom、もしくは単にUKと表記される場合が多い。連合王国全体を指してイングランドと呼ぶのは誤用。

ブリテンは古代ブリトン人(Briton)というケルト系先住民に由来する地名で、ブリトンとは「騒がしい人々」を表す。後にブリトン人の居住地はラテン語でBritannia(ブリタニア)と呼ばれるようになったが、ブリトン人の一部は更にフランスに移り、Bretagne(ブルターニュ、ブリタニアのフランス語読み)地方を構成した。フランスのブルターニュとの区別のため、イギリスにあった本来のブリタニアはGrande-Bretagne(グランド・ブルターニュ。「大ブリタニア」の意)と呼ばれるようになり、これが後に英語化してGreat Britain(グレートブリテン)となった。

北アイルランドはアイルランド島北部に位置することから(アイルランドを参照のこと)。

旧国名
1707-
1801
 グレートブリテン王国
(英)Kingdom of Great Britain
  (キングダム・オブ・グレイト・ブリトゥン)

(ス)An Rìoghachd Bhreatainn
  (アン・リオハークト・ブレフティン)

(ウ)Teyrnas Prydain Fawr
  (テイルナス・プリダイン・ファウル)

(愛)Ríocht na Breataine Móire
  (リーハト・ナ・ブレータナ・モーイレ)
1801-
1927
 グレートブリテン・アイルランド連合王国
(英)United Kingdom of Great Britain and Ireland
  (ユナイテッド・キングダム・オブ・グレイト・ブリトゥン・
   エンドゥ・アイルランド)

(ス)An Rìoghachd Aonaichte
   Bhreatainn is Èireann
  (アン・リオハークト・エーニヒテ・ブレフティン・イス・エーラン)

(ウ)Teyrnas Unedig Prydain Fawr a Iwerddon
  (テイルナス・ウネフディッグ・プリダイン・ファウル・ア・イウェルドン)

(愛)Ríocht Aontaithe
   na Breataine Móire agus Éireann
  (リーハト・エンティハ・ナ・ブレータナ・モーイレ・アグス・エァラン)

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

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