アンドラ

アンドラ
Andorra (アンドーラ) (カタルーニャ語)
Andorra (アンドーラ) (スペイン語)
Andorre (アンドール) (フランス語)
Andorra (アンドーラ) (ポルトガル語)
Andorra (アンドーラ) (英語)

Flag_of_Andorra.png

アンドラはヨーロッパ南東部、フランスとスペインに挟まれたピレネー山脈の中に位置する内陸国です。8世紀頃、当時のイベリア半島はウマイヤ朝率いるイスラム勢力の統治下にあり、高山という天然の障害物に守られているとはいえ、その境界線と接するカロリング朝フランク王国(後のフランス)にとっては大きな脅威でした。そこで、国王カール1世(シャルルマーニュ)は境界線上に辺境伯領と呼ばれるいくつもの領域を設置し、王権に忠実な貴族を配置することで、境界線の監視と防衛に当たらせました。

数ある辺境伯領の中で、ウルヘル伯領と呼ばれた地域が現在のアンドラに相当しますが、後にウルヘル伯は当地の司教(カトリック教会の聖職者)に権限を委譲します。宗教家である司教は統治には不向きで、実際の統治は隣接するフォワ伯に任せられたものの、やがてフォワ伯は司教ではなく自らが正統な領主であると主張したため、ウルヘル司教とフォワ伯の間で紛争が勃発。結局、1278年に両者を共にアンドラ公とし、対等な共同統治者とすることで争いは収まりました。フォワ伯の権限は相続を経てフランスの国王(現在は大統領)が継承し、現在に至るまで「アンドラ公」の地位はフランス大統領ウルヘル司教が共同で務めています。

現国旗は1866年より使用されており、フランス国旗の青、スペイン国旗の黄、そして両国国旗に共通する赤を用いた三色旗となっています。中央の国章には4つの紋章が描かれていますが、これは歴史的にアンドラと関係が深いフランスとスペインの貴族の紋章で、左側がスペイン(上がウルヘル司教、下がカタルーニャ伯)、右側がフランス(上がフォア伯、下がベアルン伯)となっており、国章の下部には国のモットーである「力を合わせればより強くなる」がラテン語で書かれています。

縦横比:7対10

【旧国旗】
Former Andorra
1806年より用いられた国旗です。当時、まだフランス国旗の青が組み込まれておらず、国章も配されていませんでした。1866年、現国旗に移行。


アンドラ公国
Principat d'Andorra (プリンシパット・ダンドーラ)
Principado de Andorra (プリンシパド・デ・アンドーラ)
Principauté d'Andorre (プランシポテ・ダンドール)
Principado de Andorra (プリンシパード・ディ・アンドーラ)
Principality of Andorra (プリンスィパリティ・オブ・アンドーラ)

Map_of_Andorra.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:ヨーロッパ
面積:約468km² (種子島よりわずかに大きい)
人口:約8.5万人
都市人口率:85.1%
首都・最大都市:アンドラ・ラ・ヴェリャ
          (カ・英:Andorra la Vella)
          (西:Andorra la Vieja)
          (仏:Andorre-la-Vieille)
          (葡:Andorra-a-Velha)
主要民族:カタルーニャ系アンドラ人36%
       スペイン人(カタルーニャ人が主)33%
       ポルトガル人16%
       フランス人7%
       アラブ人(北アフリカ系が大半)3%
       少数のイギリス人、イタリア人など。
主要言語:カタルーニャ語が公用語で、アンドラ国籍者やスペインのカタ
       ルーニャ州からの移民の母語となっている。スペイン語、ポル
       トガル語、フランス語も広く通用し、住民の多くは最低でも二ヶ
       国語を習得している。
主要宗教:キリスト教94%
        ローマ・カトリック教会90%
        聖公会2%
        他に統一教会、新使徒教会など。
       無宗教3%
       イスラム教2%
       少数のユダヤ教、ヒンドゥー教、バハーイー教など。

[政治・軍事]
建国:1278年9月8日(公国成立)
独立:1993年3月14日(新憲法施行に伴い主権国家化)
国連加盟:1993年7月28日
政治体制:立憲君主制、議院内閣制 (注1)
元首:公
    フランス大統領とウルヘル司教が共同公を務める。
    両者の代理官が元首の権限を代行。
政府:行政評議会(内閣に相当)
    首相は議会が指名し公が任命。
    その他の閣僚は首相が任命。
議会:一院制の総会(大評議会とも訳される)
    28議席。直接選挙制(比例代表制)、任期4年。
政党制:多党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:なし (正規軍なし)
備考:小規模な警察隊を除き、軍事力を持たない。
    国防に関してはフランスとスペインが連帯責任を持つ。

[経済・通信・その他]
中央銀行:無し
通貨:ユーロ (euro, EUR, 注2)
国内総生産(GDP):32億7800万米ドル
1人当たりGDP:4万5033米ドル
GDP構成比:農林水産業10~15%
        鉱工業75~80%
        サービス業5~10% (詳細値不明)
労働人口:不明 (3~4万人と推計される)
失業率:不明 (5%以下と推計される)
輸出額:不明 (5000~7000万米ドルと推計される)
輸出品:再輸出品、香料の精油、化粧品、タバコ製品、飲料水
輸出先:EU諸国と米国、英国がほとんど (割合不明)
輸入額:不明 (15億米ドル前後と推計される)
輸入品:自動車、精製石油、機械類、酒類、穀物、畜産品、電力、木材、衣類
輸入元:EU諸国と英国がほとんど (割合不明)
固定電話回線数:3万9000回線
携帯電話回線数:7万1000回線
国別電話番号:376
ccTLD:.ad
インターネット利用者数:約6.7万人
車両通行:右側通行
平均寿命:82.9歳 (男性80.6歳、女性85.1歳)

[日本との関係]
国交樹立:1995年10月20日
相手公館:無し
駐日相手国人数:0人
相手輸出額:不明 (2~4万米ドルと推計される)
相手輸出品:再輸出品、切手
日本公館:無し (駐フランス大使館がアンドラを兼轄する)
在留日本人数:13人 (永住者10人)
日本輸出額:不明 (20~30万米ドルと推計される)
日本輸出品:精密機器、衣類、自動車部品
現行条約:特に無し

(注1)
君主はフランスの大統領、スペインのウルヘル司教区司教が「アンドラ公」の称号のもと、共同で務める。実際の政治は選挙を通じて選ばれるアンドラ人の首相と閣僚が行うため、外国人である両者の権限は形式的・象徴的なものである。

(注2)
独自通貨は持たず、かつてはフランス・フラン(franc, FRF)とスペイン・ペセタ(peseta, ESP)を併用していた。両国通貨がユーロに移行したのに伴い、ヨーロッパ連合(EU)非加盟国ながら、特例でユーロ使用が認められた。


《国歌「偉大なるシャルルマーニュ」》
制定:1921年
作曲:エンリク・マルファニ・ボンス
作詞:ホアン・ベンリョーク・イ・ビボ

偉大なるシャルルマーニュ(カール1世)、
サラセン人(イスラム教徒)より我を解放せし父よ。
天より命を与えられし、
偉大なるメリチェイの聖母(注3)よ。

公国として生まれし我は、
二つの国の間にある中立者。
ただ一人残るカロリング朝の娘。

11世紀もの間、我は信仰と自由を持ち続けた。
未来に至るも、我は信仰と自由を保ち続けん。
我が法に、我が庇護者らと我が公たちの護りを!
我が公たちの護りを!

《国名の由来》
紀元前1世紀から紀元後3世紀頃この地に存在したアンドラ王国の名に由来。アンドラという言葉の由来についてはよく分かっていないが、バスク語で「10の泉」を意味するという説や、アラビア語で「森」を意味するالدرا(アル=ダッラ)に由来するという説、スペイン語で「歩く」を意味するandar(アンダール)とする説などが唱えられている。

(注3)
メリチェイはアンドラ北部の村の名で、村内にある聖母マリア教会は「メリチェイの聖母」として巡礼の対象となっている。聖母はアンドラの守護聖人であり、彼女を記念する9月8日はアンドラの祝日に指定されている。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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