アンティグア・バーブーダ

アンティグア・バーブーダ
Antigua and Barbuda (アンティグア・エンドゥ・バーブーダ) (英語)

Antigua_and_Barbuda.png

北中米地域のカリブ海に位置する島嶼国アンティグア・バーブーダは、首都セントジョンズを抱え、国家の中心となっているアンティグア島(有人島)と、その北方に浮かぶバーブーダ島(有人島)、そして国の南西部に位置する小さなレドンダ島(無人島)の3島で構成されます。国の主要産業は温暖な気候と美しい海岸を利用した観光業、および特産のサトウキビを加工して作られるラム酒の輸出ですが、天候や国際価格に左右されるこれらの産業に依存することは危険と考えた政府の意向により、近年はインターネット上の電子カジノの運営により利益を挙げるなど、産業の多角化を図っています。

アンティグア・バーブーダは17世紀以来イギリスの植民地支配を受けてきた地であり、その頃サトウキビ栽培のために労働力として連れてこられたアフリカ系黒人の子孫が今でも国の最大民族となっています。その後、1958年にカリブ海におけるイギリス領の島々は共同で西インド連邦という自治国を形成し、アンティグア・バーブーダもその一員となりました。将来的には連邦を構成する全ての島が1つの国として独立する予定でしたが、域内で主導な位置を占めるジャマイカとトリニダード・トバゴの対立により1962年に連邦は解体。結局、アンティグア・バーブーダは1967年に今度は単独の自治領となり、1981年には正式に独立を達成しました。

国旗は1967年の自治権獲得の際に制定されたもので、独立後も変わらず使い続けられています。黒は住民の大半を占める黒人を、白は少数派の白人を、赤は力の源を、青はカリブ海と希望を表します。上部の太陽は独立したことで新時代が到来することを象徴し、国旗としては珍しいV字の意匠は勝利(Victory)を示しています。また黄、青、白はそれぞれ太陽、海、砂浜を図案化したもので、この国の美しい海を利用した観光業を象徴します。

縦横比:2対3


アンティグア・バーブーダ
Antigua end Barbuda (アンティグア・エンドゥ・バーブーダ)

Map_of_Antigua_and_Barbuda.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:北アメリカ (カリブ海)
面積:約443km² (種子島と同じくらい)
人口:約9.2万人
都市人口率:23.8%
首都・最大都市:セントジョンズ (英:Saint John's)
主要民族:アフリカ系黒人91%
       ムラート(黒人と白人の混血)4%
       ヨーロッパ系白人2%
       他に少数のインド系など。
主要言語:英語が公用語で、国民の多くが理解可能だが、日常会話では
       英語に西アフリカ系諸言語の語彙が融合したアンティグア・ク
       レオール語を使用。上流階級になるほど標準的な英語を重ん
       じる一方、庶民層はアンティグア・クレオール語を自らの文化
       的象徴と見なす傾向が強い。
主要宗教:キリスト教92%
        聖公会26%
        セブンズデー・アドベンチスト教会12%
        ペンテコステ派11%
        モラヴィア兄弟団10%
        ローマ・カトリック教会10%
        メソジスト派8%
        他にバプテスト教会、福音派など。
       無宗教6%
       少数のイスラム教、ユダヤ教、バハーイー教など。

[政治・軍事]
独立:1981年11月1日
国連加盟:1981年11月11日
政治体制:立憲君主制(英連邦王国)、議院内閣制
元首:国王
    イギリスの国王が兼任、世襲制。
    国王の名代として総督が元首の権限を代行。
    総督は現地人有識者の中から首相が推薦し、国王が任命。
政府:閣僚評議会(内閣に相当)
    総督が下院最大会派の指導者を首相に任命。
    他の閣僚は首相の指名に基づき、総督が任命。
議会:二院制の国会
    ●元老院(上院)
     17議席。全議席が総督による任命枠だが、10議席は首相が、
     4議席は最大野党の党首が、1議席はバーブーダ島議会が、
     1議席はバーブーダ島の有力者から首相が指名する人物を
     任命しなければならない。総督による直接任命枠は残る1議
     席のみ。任期は無く、欠員が出る度に適宜補充される。
    ●代議院(下院)
     17議席。直接選挙制(小選挙区制)、任期5年。ただし投票権を
     持たない司法長官と下院議長の議席が定数とは別に設けられる
     ため、総数は19名となる。任期5年。
政党制:アンティグア労働党と統一進歩党による二大政党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:不明 (2000万米ドル前後と推計される)
軍組織:王立アンティグア・バーブーダ国防軍
     陸軍180人
     海軍60人

[経済・通信・その他]
中央銀行:東カリブ中央銀行 (注1)
通貨:東カリブ・ドル (dollar, XCD, 注1)
国内総生産(GDP):12億2100万米ドル
1人当たりGDP:1万4411米ドル
GDP構成比:農林水産業2.4%
        鉱工業17.9%
        サービス業79.7%
労働人口:不明 (3~4万人と推計される)
失業率:不明 (10%前後と推計される)
輸出額:6100万米ドル
輸出品:再輸出品、酒類、野菜
輸出先:主にEU諸国。他に米国とカリブ海諸国など(割合不明)
輸入額:4億8300万米ドル
輸入品:船舶、精製石油、機械類、穀物、肉類、自動車、飲料水、医薬品
輸入元:主に米国。他にEU諸国と英国、中国など(割合不明)
固定電話回線数:1万2000回線
携帯電話回線数:12万6000回線
国別電話番号:1-268
ccTLD:.ag
インターネット利用者数:約6.0万人
車両通行:左側通行
平均寿命:76.6歳 (男性74.4歳、女子78.8歳)

[日本との関係]
国交樹立:1982年10月4日
相手公館:無し (本国常駐の大使のみ存在)
駐日相手国人数:7人 (永住者1人)
相手輸出額:15万5000米ドル
相手輸出品:銅くず、野菜、綿花
日本公館:無し (駐トリニダード・トバゴ大使館が兼轄)
在留日本人数:6人 (永住者無し)
日本輸出額:1600万米ドル
日本輸出品:自動車、機械類、精密機器、化学薬品
現行条約:特に無し

(注1)
カリブ海に浮かぶ小島嶼のうち、6つの独立国とイギリス領の3地域は、東カリブ諸国機構(OECS)という地域統合組織を結成し、東カリブ・ドル(ECドル)という共通通貨を使用している。これはセントキッツ・ネイビスの首都バセテールに本店が置かれる東カリブ中央銀行によって発行され、通貨価値は1米ドル=2.7ECドルに固定されている。


《国歌「麗しきアンティグア、我ら汝を称えん」》
制定:1981年
作曲:ウォルター・チェンバーズ
作詞:ノーヴェル・リチャーズ

麗しきアンティグア・バーブーダ。
その息子、娘たる我らは、
強く堅固に立ち続けん。
我らの土地を守るため、
勇敢で自由な国家を築くため、
我らは自らの身を委ねん。
努力と探求を常として、
愛と団結の中に生きんとす。

《国名の由来》
アンティグア島とバーブーダ島の合成地名。小さな無人島であるレドンダ島の名は国名には反映されていない。

アンティグアはこの島を発見したクリストファー・コロンブスが、航海資金を工面してくれたスペインへの感謝の意味から、セビリアにあるサンタマリア・ラ・アンティグア教会の名を付けたことが由来。バーブーダは同じカリブ海にあるバルバドス島と間違って地図上に記され、更にそれが英語に転訛したもの(バルバドスを参照のこと)。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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