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コロンビア

コロンビア
Colombia (スペイン語、英語)

Flag_of_Colombia.png

南アメリカ大陸の最北端に位置するコロンビアは、16世紀初頭よりスペインの植民地支配を受け、ヌエバ・グラナダと呼ばれてきました。その領域は現在のコロンビアのほか、ベネズエラ、エクアドル、パナマにまで及ぶ広大なもので、19世紀初めに勃発した独立闘争においても、これらの地域は共同でスペイン軍と闘い、1810年には独立を宣言。これを認めないスペインも失地回復を目指して攻勢をかけたものの、1819年にヌエバ・グラナダとベネズエラが大コロンビア(グラン・コロンビア)を結成し、同軍を放逐。1822年のエクアドル加入を経て、大陸北西部における巨大国家が成立しました。しかし新国家は主導権争いによる内紛が絶えず、1830年には早くもベネズエラとエクアドルが分離し、ヌエバ・グラナダのみが残されました。翌1831年、既に有名無実となっていた大コロンビアは正式に解消され、ヌエバ・グラナダは改めて単独の国家として歩み始めましたが、植民地時代の名称を使い続けることには反発も強く、1861年には再びコロンビアを国名として再採用しました。ちなみにパナマは独立当初からこの国の一州となってきましたが、運河建設を狙うアメリカの影響から、1903年に分離独立しています(詳しくはパナマの記事を参照のこと)。

コロンビアは植民地時代から金の世界的な産出地として知られており、黄金郷(エルドラド)伝説の舞台とされてきました。その他にも石炭、石油といったエネルギー資源や、世界シェアの8割を占めるエメラルドなどの宝石、そしてニッケルを中心とするレアメタルなど多種多様な天然資源を抱え、鉱業は国家経済の最重要部門となっています。その一方で、鉱業だけに過度に依存することのないバランスのとれた経済成長も目指しており、世界的な生産国として知られるコーヒー豆や切り花(特に薔薇)を中核とする農業も基幹産業の1つとして挙げられるほか、近年は観光業も伸長しています。このように産業を多角的に成長させていく方針は、国力の潜在性を大いに引き出しうるものとして注目されています。しかし同時に、大きな貧富の格差、蔓延する不正や汚職、麻薬取引の横行、そして1960年代半ばから2016年までの長きにわたって繰り広げられていた左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」との紛争といった要因が経済の足かせとなり、堅実ではあるもののなかなか急速な成長にまでは到達できないもどかしさも抱えています。同じ南米大陸における地域大国で、近年ダイナミックな発展を見せているブラジルとは対照的ですね。

かつての大コロンビアを構成していたコロンビア(ヌエバ・グラナダ)、ベネズエラエクアドルの3ヶ国は、今でも大コロンビア国旗に使われていた黄、青、赤の3色を用いており、当時の名残をとどめています。コロンビアの現国旗は1863年に制定されたもので、配色には様々な意味が込められていますが、中でも代表的な解釈は、黄は新大陸の黄金を、赤はヨーロッパなどの旧大陸を表し、青は両大陸が大西洋によって結びついていることを象徴するとされます。特にコロンビアはスペイン領時代から黄金郷伝説が囁かれてきた地なだけに、黄金に対する思い入れが強い国です。また、黄はコロンビアの富、主権、正義を、青は気高さ、忠誠、警戒を、赤は勇気、寛容さ、スペインからの独立のために流された血を表すとも言われます。

縦横比:2対3

【旧国旗】
大コロンビア (★See below)
大コロンビア時代の国旗です。大コロンビアは3種の旗を用いましたが、この旗は1822-1830年と、最も長く使用された国旗です。

現在コロンビアと名乗っている国は、大コロンビア時代はヌエバ・グラナダ(新グラナダ)と呼ばれる地域でした。1830年にベネズエラとエクアドルが大コロンビアから分離し、残されたヌエバ・グラナダも1831年に大コロンビアを解消。国旗も大コロンビア国旗を廃止し、独自のものを制定しました。

N-G.png
大コロンビアを解消し、ヌエバ・グラナダが単独の国家となった1831年に制定された国旗です。現在の国旗と配色は同じですが、帯の向きが異なります。1858年廃止。

G-Union.png
1858年、ヌエバ・グラナダ共和国はグラナダ連合と改称。それに伴い国旗も変更されました。国章には、中南米で自由の象徴としてよく用いられるフリギア帽が配されています。1861年廃止。

USC.png (★★See below)
1861年、再度国名が変更され、グラナダ連合はコロンビア合衆国となりました。それと同時に国旗も変更され、中央にあった国章が9つの星に置き換えられています。これは当時コロンビアを構成していた9州を象徴します。しかし同年中に国旗は現在のものへと移行したため、掲げられたのは短期間でした。また国名も、1886年に現在のコロンビア共和国となっています。


コロンビア共和国
República de Colombia
Republic of Colombia

Map_of_Colombia.gif

統計データは原則として2016年時点のもの。

[地理]
位置:南アメリカ
面積:約113.9万km² (日本の約3倍)
人口:約4953万人
都市人口率:77.0%
首都・最大都市:ボゴタ (西:Bogotá 英:Bogota)
民族:メスティーソ(白人と先住民の混血)49%
   ヨーロッパ系白人37%
   アフリカ系黒人11%
   先住民(ケチュア族などのインディオ)3%
言語:スペイン語が公用語で、国民のほとんどが日常的に用いる。
   ケチュア語などの先住民系言語は全部で65あり、先住民の母
   語となっているが、彼らもコミュニティ外もしくは家庭外で
   はスペイン語を生活用語として使用する。他にサン・アンド
   レス島などカリブ海の離島では英語も地方公用語に指定され
   ている。
宗教:キリスト教90%
    ローマ・カトリック教会71%
    プロテスタント諸派(福音派が大半)17%
    少数のセブンズデー・アドヴェンティスト教会など。
   無宗教5%
   神は信じるが特定の信仰は持たない4%
   少数のバハーイー教、ユダヤ教、仏教など。

[政治・軍事]
独立:1810年7月20日(独立宣言)、1819年8月7日(独立承認)
国連加盟:1945年11月5日
政治体制:共和制、大統領制
元首:大統領
    直接選挙制、任期4年、3選禁止。
政府:内閣(首相職なし)
    閣僚は大統領が任命。
議会:二院制の国会
   ●元老院(上院)
    102議席。直接選挙制(比例代表制)。任期4年。
   ●代議院(下院)
    166議席。直接選挙制(比例代表制)、任期4年。
    ※両院とも比例代表制だが、上院は全国区で、下院は各州
     単位で選出される違いがある。
政党制:多党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:99億3000万米ドル
軍組織:コロンビア軍
    陸軍22万2000人
    海軍4万6000人 (海兵隊を含む)
    空軍1万4000人

[経済・エネルギー]
中央銀行:コロンビア共和国銀行
通貨:コロンビア・ペソ (peso, COP)
国内総生産(GDP):2824億6300万米ドル
1人当たりGDP:5806米ドル
GDP構成比:農林水産業7.4%
      鉱工業31.3%
      サービス業61.3%
労働人口:2467万人
失業率:9.2%
輸出額:333億8000万米ドル
輸出品:原油、石炭、コーヒー、精製石油、切り花、金、バナナ、鉄鋼、化学薬品
輸出先:米国34%、パナマ6%、オランダ4%、エクアドル4%、スペイン4%
輸入額:432億4000万米ドル
輸入品:機械類、医薬品、有機化合物、精製石油、自動車、航空機、穀物
輸入元:米国27%、中国19%、メキシコ8%、ブラジル5%、ドイツ4%
発電量:672億6000万kWh
    (火力29%、水力69%、再生可能エネルギー2%)
電力消費量:576億万1000万kWh (1人当たり1163kWh)
電力輸出量:4億6000万kWh
電力輸入量:4億5000万kWh

[通信・その他]
固定電話回線数:711万6000回線
携帯電話回線数:5868万5000回線
国別電話番号:57
ccTLD:.co
インターネット利用者数:約2766万人
車両通行:右側通行
平均寿命:76.1歳 (男性72.8歳、女性79.3歳)

[日本との関係]
国交樹立:1908年5月25日
相手公館:大使館 (東京)
駐日相手国人数:2366人 (永住者1238人)
相手輸出額:6億4500万米ドル
相手輸出品:コーヒー豆、原油、切り花、鉄鋼、宝石の原石、石炭、化学薬品
日本公館:大使館 (ボゴタ)
在留日本人数:1238人 (永住者646人)
日本輸出額:11億2000万米ドル
日本輸出品:自動車と部品、機械類、鉄鋼、ゴム品、有機化合物、二輪車
現行条約:1962年 査証(ビザ)相互免除取極
     1976年 技術協力協定
     1985年 青年海外協力隊派遣取極


《国歌「おお、不滅の栄光よ!」》
制定:1920年
作曲:オレステ・シンディチ
作詞:ラファエル・ヌニェス

おお、不変の栄光よ! おお、不滅の歓喜よ!
苦しみの間にこそ、良き今が芽生えるのだ!

おぞましき暗黒の夜は終わった。
貴き自由が滅びなき光を伴い、夜明けの輝きをもたらす。
鎖に繋がれ、うめく人々は皆、思い出すだろう。
十字架に掛けられて死んでいったあの方の言葉を。

おお、不変の栄光よ! おお、不滅の歓喜よ!
苦しみの間にこそ、良き今が芽生えるのだ!

《国名の由来》
イタリア人探検家クリストファー・コロンブスの名に由来。彼は現在のコロンビア領内にはたどり着いていないが、パナマ(1903年までコロンビア領)には上陸していた。

ちなみに、アメリカの首都ワシントンは正式名をコロンビア特別区というが、このコロンビアの綴りはColumbiaであり、南米の独立国家コロンビア共和国のコロンビア(Colombia)とは微妙にスペルが異なるので注意。

旧国名
1831-
1843
 ヌエバ・グラナダ国
(西)Estado de Nueva Granada
(英)State of New Granada
1843-
1858
 ヌエバ・グラナダ共和国
(西)República de la Nueva Granada
(英)Republic of New Granada
1858-
1861
 グラナダ連合
(西)Confederación Granadina
(英)Granadine Confederation
1861 ヌエバ・グラナダ合衆国
(西)Estados Unidos de Nueva Granada
(英)United States of New Granada
1861-
1886
 コロンビア合衆国
(西)Estados Unidos de Colombia
(英)United States of Colombia



★(c) 2007 Shadowxfox CC BY-SA 3.0 2.5 2.0 1.0
★★(c) 2007 Shadowxfox CC BY-SA 3.0 2.5 2.0 1.0

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と2女1男の5人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

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