クック諸島

クック諸島
Kūki 'Āirani (クーキ・アーイラニ) (クック諸島マオリ語)
Cook Islands (クック・アイランズ) (英語)

Flag_of_Cook_Islands.png

クック諸島は南太平洋、ポリネシア地域に浮かぶ15の主要な島々から成ります。この地では長らくポリネシア系先住民によって独特な社会が築かれてきましたが、18世紀にイギリス海軍のジェームズ・クックに発見されると、太平洋航路の補給基地として1888年に保護領化。1901年には当時同じくイギリス領だったニュージーランドに管轄が移され、伝統的な島の首長とニュージーランド人行政官による二元支配が確立しました。その後、ニュージーランド政府との話し合いにより徐々に自治権付与への路線転換が成され、1965年に同政府とクック諸島は「自由連合協定」を締結。これにより、外交の一部や国防に関しては同政府に委任しながらも、クック諸島にはほぼ完全な内政自治権、自ら外国と国交を結ぶ権利、国際機関に独自に加盟する権利が与えられました。1988年からはオリンピックにもニュージーランド選手団とは別に、独自のクック諸島選手団を結成して参加しています。複数の国と国交を持つ自由連合「国」でありながら、承認数が国連加盟国の2/3には及ばないということで、カテゴリは同じ地位を持っているニウエと共に未承認国家とさせていただきました。

クック諸島の主要産業は観光業ですが、産業規模の極めて小さい国内では雇用先をまかなえないことから、多くのクック諸島人がニュージーランドの市民権を得て同国に出稼ぎに行っています。これらの人々からの送金とニュージーランド政府からの支援金はクック諸島経済の要であり、もし自由連合国から完全な独立国になると、これらが失われる可能性があることから、同地は完全な独立には踏み切れていません。それでもクック諸島政府は2001年より独自の外交を展開すると公言し、徐々にではありますがこの地を国家として承認する国も増えてきています。2011年には日本もクック諸島を主権国家として承認し、外交関係を樹立しました。

クック諸島の旗は1979年に制定された2代目のもので、ニュージーランド国旗と同様、イギリスのブルー・エンサインを基調としています。またこの青はクック諸島を囲む太平洋と住民間の平和も象徴します。また、フライ側には15の星が円形に配列されていますが、これはクック諸島を構成する主要な15島を表しています。このうち政庁所在地アヴァルアがあるラロトンガ島は、1985年に締結された南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約)の調印の場となっており、クック諸島が国際社会で初めてホスト国となった地として知られます。

縦横比:1対2

【旧国旗】
Flag_of_the_Cook_Islands_1973-1979.png
1973年から1979年まで用いられた初代国旗です。1965年の自治権獲得以降、クック諸島ではニュージーランド国旗とは別の独自の地域旗を制定しようという議論が活発により、1973年に上記のような旗が制定されました。フライ側に置かれた15の星は現国旗と共通していますが、その色は信頼、愛、幸福を表す黄色で着色され、地色も持続的な発展と生命を意味する緑となっています。

しかしユニオン・フラッグを削除した意匠はイギリス、ニュージーランド両国との歴史的な紐帯をあまりにも無視し過ぎており、また海洋文化に基づく島国であることから青は国旗に不可欠という意見が多数を占めたため、この旗に対する評価は概して低く、制定からわずか6年後の1979年にはブルーエンサインを基調とした現在の国旗に移行しました。


クック諸島
Kūki 'Āirani
Cook Islands

Location_of_Cook_Islands.gif

統計データは原則として2015年時点のもの。

[地理]
位置:オセアニア
面積:約237km² (色丹島よりわずかに小さい)
人口:約2.1万人
都市人口率:74.5%
政庁所在地・最大都市:アヴァルア (ク・英:Avarua)
主要民族:ポリネシア系クック諸島人88%
       混血系(ポリネシア系と白人の混血が主)6%
       ヨーロッパ系白人2%
主要言語:クック諸島マオリ語と英語が公用語。政府機関や教育など
       公共性の高い分野では英語が優先されるが、国民のほと
       んどはクック諸島マオリ語を母語とし、英語が日常言語とし
       て用いられることは少ない。また、クック諸島マオリ語は島
       によっていくつかの方言に分かれる(標準語は首都アヴァ
       ルアがあるラロトンガ島の方言を軸に整備されている)。
主要宗教:キリスト教85%
        クック諸島教会(会衆派)49%
        ローマ・カトリック教会17%
        セブンズデー・アドヴェンティスト教会8%
        ペンテコステ派5%など。
       無宗教6%
       モルモン教5%
       少数のバハーイー教など。

[政治・軍事]
独立:1965年8月4日 (保護領から自由連合国へ移行)
国連加盟国からの国家承認:44ヶ国
政治体制:立憲君主制(英連邦王国)、議院内閣制
元首:ニュージーランド国王
    イギリスの国王が兼任、世襲制。
    国王の名代として代行官が元首の権限を代行。
    代行官は現地人有識者の中から国王が任命。
政府:内閣
    代行官が議会最大会派の指導者を首相に任命。
    他の閣僚は首相の指名に基づき、代行官が任命。
議会:一院制の国会 (注1)
    24議席。直接選挙制(小選挙区制)。任期4年。
政党制:クック諸島党と民主党による二大政党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:なし (正規軍なし)
軍組織:小規模な警察隊を除き、軍事力を持たない。
     国防に関してはニュージーランドが責任を負う。

[経済・通信・その他]
中央銀行:なし
通貨:ニュージーランド・ドル (dollar, NZD, 注2)
国内総生産(GDP):3億1100万米ドル
1人当たりGDP:1万4119米ドル
GDP構成比:農林水産業5%前後
        鉱工業10~15%
        サービス業80~85% (2013年推計)
労働人口:不明 (6000~7000人と推計される)
失業率:不明 (10~15%と推計される)
輸出額:2370万米ドル
輸出品:魚介類と加工品、船舶、コイン、果物と加工品(特に飲料)
輸出先:日本54%、トルコ10%、タイ7%、中国5%、南アフリカ4%
輸入額:1億2700万米ドル
輸入品:精製石油、船舶、機械類、飲料水、酒類、肉類、穀物、鉄鋼、衣類
輸入元:ニュージーランド59%、中国13%、フィジー11%、豪州4%、トルコ4%
固定電話回線数:7200回線
携帯電話回線数:7800回線
国別電話番号:682
ccTLD:.ck
インターネット利用者数:6000人
車両通行:左側通行
平均寿命:75.9歳 (男性73.0歳、女性78.8歳)

[日本との関係]
国交樹立:2011年3月25日
相手公館:無し (日本を兼轄する他国駐在公館も無し)
駐日相手国人数:統計無し (ニュージーランドの統計に内包されている)
相手輸出額:1100万米ドル
相手輸出品:魚介類とその加工品が9割半、他にフルーツジュース
日本公館:無し (駐ニュージーランド大使館が兼轄)
在留日本人数:4人 (永住者無し)
日本輸出額:290万米ドル
日本輸出品:船舶、自動車と部品、機械類
現行条約:特に無し

(注1)
国会のほか、各島の伝統的な首長で構成されるアーレ・アーリキ(Are Ariki, 首長院)と呼ばれる会議体も置かれ、政府に対する諮問機関として機能する。資料によっては、これを上院に相当する存在と見なすものもあるが、立法権の行使は国会にのみ認められている。

(注2)
3ドル紙幣と硬貨のみクック諸島ドル(dollar, コード無し)が存在するが、通貨として使われることはなく、土産物として店頭で売られるか、記念品として輸出される程度である。実際に通貨として流通しているのはニュージーランド・ドルのみ。


《国歌「神こそ真実なり」》
制定:1982年
作曲:パ・テパエル・テリト・アリキ・レディ・デーヴィス
作詞:トーマス・デーヴィス(自治政府第2代首相)

神こそ真実なり。
そなたは我が国の支配者。
汝を呼ぶ我らの声を聴きたまえ。
我らを導き、護り、真の頂(いただき)を与えたまえ。
さすれば我らに成功がもたらされ、
我らの愛する祖国が、
永遠に愛と平和のもとで統治されるだろう。

《国名の由来》
イギリス海軍のジェームズ・クック(いわゆるキャプテン・クック、クック船長)が、1770年にヨーロッパ人として初めてこの島々を発見したことから。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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