チェチェン

チェチェン (チェチェニア)
Нохчийн (チェチェン語)
Чечня (ロシア語)
Chechnya (英語)

Chechnya.png

チェチェンはロシア南西部、西アジア地域との接点に位置するカフカス(コーカサス)地方にある共和国です。ソ連時代は同じスンナ派イスラム教を信仰し、民族的にも極めて近いイングーシ人とチェチェン・イングーシ自治共和国を形成していましたが、ソ連崩壊後の1992年に両者は分離しました。背景には、ロシアからの独立を目指すチェチェン人とロシア残留を求めるイングーシ人の間で意見の相違が生じた経緯が関係しています。

晴れてチェチェン単独の自治区画が成立したものの、ロシアはチェチェンの独立要求を拒否したため、1994年には遂に武力紛争に発展。翌1995年にロシア軍がチェチェンの首都グロズヌイを制圧して事態は一旦収束に向かいましたが、1997年から再び両軍が激突し、2000年にはグロズヌイが再制圧されています。これ以降、チェチェン共和国政府の長にはロシアに対して忠実な人物が据えられ、ロシア軍と共同で独立派の締め出しを行っていますが、一部強硬派が引き続きテロやゲリラ戦を継続しており、事態は完全には収拾されていません。

2004年に制定されたチェチェン共和国の現国旗には、新しい生命を表すと同時にイスラム教の聖なる色でもある緑、輝かしい未来を意味する白、祖国を守る民族の決意を象徴する赤が使われています。この三色は下記の旧国旗にも使われるなど、古くからチェチェン人の民族色として扱われてきました。またホイスト側にある黄色い文様は、チェチェン人の民族衣装に使われる意匠です。

縦横比:2対3

【旧国旗】
Chechen_Republic_of_Ichkeria.png

1991年にロシアからの分離独立を宣言した「チェチェン・イチケリア共和国」の国旗です。配色は現在の国旗と同じく緑、白、赤ですが、デザイン面で大きな違いが見られます。また国旗とは別の政府専用旗では、この旗の中央上部にチェチェン人の伝説上の始祖とされるオオカミを組み込んだ国章を配していました。

2000年のグロズヌイ再制圧により独立派政府「チェチェン・イチケリア共和国」は崩壊し、チェチェンはロシア連邦政府の直轄支配を受けましたが、2003年に親ロシア派政府のもとで「チェチェン共和国」として再建されました。翌2004年には現国旗が制定されたものの、独立派を支持する人々にとって親ロシア派が作った現国旗は拒否感が強く、今でも親ロシア派政府に対する抗議デモなどでこの旧国旗が見られる場合があります。


チェチェン共和国
Нохчийн Республика
Чеченская Республика
Chechen Republic


Chechnya-location.png

連邦管区:北カフカス連邦管区
面積:約1.7万km² (ロシア全土の約0.10%)
人口:約127万人 (2010年推計)
首都・最大都市:グロズヌイ (Grozny)
主要言語:チェチェン語とロシア語が公用語

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嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

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