南スーダン

南スーダン
South Sudan
(英語)

Flag_of_South_Sudan.png

南スーダンは2011年7月に独立した、世界で最も新しい国です。もとは北隣のスーダン共和国(1956年独立)の一部だったものの、イスラム教を信仰するアラブ人が主体の北部と、キリスト教と伝統宗教が中心で黒人主体の南部の間では激しい対立が生じ、中央政府を牛耳る北部のアラブ人勢力に反発する南部は分離独立を求めて反政府武装闘争を展開しました。

2005年、南部に独自の自治政府を設置すること、独立かスーダン残留かを問う住民投票を実施することで南北は和平合意に至り、内戦は終結。2011年1月実施の住民投票では独立賛成票が圧倒的多数を占めました。そして半年間の準備期間を経て、2011年7月を以ってスーダンは南北に分裂。南部はアフリカ54番目の独立国家、南スーダン共和国として独立を達成しました。

南スーダンの国旗は自治政府時代の2005年に制定されたものですが、もとは南部独立を掲げて内戦を主導してきたスーダン人民解放運動(SPLM)の党旗として使われていた旗でした。黒は南スーダンの住民の大半を占める黒人を、白は平和を、赤は独立のために流された血を、緑は国土を、青はナイル川を表します。青い三角形の中にある金(黄)色の星は新約聖書の『マタイ伝』に登場するベツレヘムの星であり、南スーダン国民の統一を象徴します。黒人国家かつ地理的に近いという共通項があるせいか、南東部で国境を接するケニアの国旗と配色が似ていますね。

縦横比:1対2


南スーダン共和国
Republic of South Sudan


Map_of_South_Sudan_.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:アフリカ
面積:約62.0万km² (日本の約1.6倍)
人口:1130万人
首都・最大都市:ジュバ (Juba)
主要民族:黒人諸部族が大半で、中でも北西部のディンカ族が人口の
       3割半、北東部のヌエル族が同1割半を占める二大部族とな
       っている。部族数は少なくとも60以上とされ、他にもルオ族や
       シルック族、トポサ族、バリ族、ザンデ族など多くの部族が存
       在する。北隣のスーダンとの国境付近にはバッガラと呼ばれ
       るアラブ系の民族集団も住む。
主要言語:英語が公用語で、政府機関や教育、メディアといった公共性の
       高い分野では筆頭言語となっているが、一般国民の理解率は
       低く、ある程度の教育を受けられるエリート層の言語と見なさ
       れている。ほとんどの国民はディンカ語など、自らの属する部
       族の固有言語を母語とする。
主要宗教:キリスト教(カトリックとプロテスタント諸派が混在)61%
       伝統宗教(各部族固有の精霊信仰)33%
       イスラム教(スンナ派が大半)6%

[政治・軍事]
独立:2011年7月9日
国連加盟:2011年7月14日
政治体制:共和制、大統領制
元首:大統領
    直接選挙制。任期4年。再選制限なし。
政府:閣僚国家評議会 (内閣に相当、首相職なし)
    閣僚は大統領が任命するが、下院の承認が必要。
議会:二院制の国家立法府
    ●国家評議会(上院)
     50議席。30議席は独立前にスーダン共和国の上院議員だった
     南スーダン出身者で構成。20議席は大統領が任命。任期4年。
    ●国家立法議会(下院)
     332議席。170議席は2010年の総選挙(小選挙区比例代表並
     立制)で当選した議員。96議席は独立前にスーダン共和国の下
     院議員だった南スーダン出身者で構成。66議席は独立に際して
     大統領が新たに任命した議員。
    ※上下両院とも、現在は暫定的な存在であり、2015年に総選挙を
      実施して新たな議会制度を構築する予定。
政党制:スーダン人民解放運動による一党優位制
     (形式上は多党制)
国政選挙権:17歳以上の国民全て
兵役制度:徴兵制
国防費:5億4000万米ドル (2012年)
軍組織:スーダン人民解放軍
     総数21万人。内戦時代から長らく陸上戦力のみの構成だった
     が、2008年に空軍創設が決議され、2010年より実際の運用
     が開始された。ただし現在でも軍人のほとんどは陸軍に所属し、
     空軍は小規模である(具体的な人数は未公表)。

[経済・その他]
中央銀行:南スーダン銀行
通貨:南スーダン・ポンド (pound, SSP)
国内総生産(GDP):137億3400万米ドル
1人当たりGDP:1289米ドル
GDP構成比:不明
労働人口:不明
失業率:不明
輸出額:5億7300万米ドル
輸出品:ほぼ原油のみ
輸出先:中国77%、日本22%
輸入額:1億1400万米ドル
輸入品:機械類、食料品、自動車、医薬品、繊維製品、石油製品
輸入元:中国30%、パキスタン23%、ウガンダ15%、米国14%、日本10%
ccTLD:.ss
インターネット利用者数:不明
車両通行:右側通行
国別電話番号:249


《国名の由来》
英語ではSouth Sudan(サウス・スーダン)と表記される。文字通り、スーダンの南部が独立した国であることから。自治区時代はSouthern Sudan(サザン・スーダン)と表記され、日本語でも南部スーダンと呼ばれていたが、独立に伴い現在の名称に変更された。

スーダンの語源はアラビア語で「黒人の地」を意味するالبلاد السودان(ビラード・アッ=スーダーン)であり、スーダーン単独では「黒人」を意味する。古来、アフリカ大陸のうちサハラ砂漠周辺のイスラム圏は一括してスーダンと呼ばれてきた(西アフリカのマリも植民地時代の名称はフランス領スーダン)が、南スーダンはキリスト教と伝統宗教が中心の国家である。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

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