グアム

グアム
Guåhan (チャモロ語)
Guam (英語)

Guam.png

グアム島は西太平洋に浮かぶマリアナ諸島の最南端に位置します。この地域には紀元前3000年頃という大変早い時期から、チャモロ人と呼ばれるミクロネシア系先住民が住み、独特な文化と伝統を堅持してきました。16世紀からスペインの植民地支配を受けるようになり、多くのチャモロ人が強制労働の末、命を落としましたが、1898年に発生した米西戦争(アメリカ・スペイン戦争)の結果、同年のうちにアメリカに割譲されました。その後は長らく米軍による軍政が敷かれ、第二次大戦中は日本軍による占領も経験をするなど苦難の時代が続いたものの、1970年にグアム島知事が公選制になってからは徐々に住民の意向が政治に反映されるようになっています。独立を求める声も全く無いわけではありませんが、住民のほとんどの目標は、プエルトリコ北マリアナ諸島のように内政自治権を持った自治領(コモンウェルス)に昇格することです。

グアム最大の産業は、何と言っても観光業です。一年中海水浴が楽しめる南国の気候と美しい海を抱え、毎年100万人以上の外国人観光客がこの島を訪れます。しかも日本から飛行機で約3時間という近さから、グアムを訪れる観光客の9割近くが日本人とのこと。それだけに、日本語や日本文化もかなりの程度浸透しているようです。また、グアム自体はそれほど水産業が盛んな土地ではないものの、魚介類の大消費地である東アジア地域へのアクセスに便利な地理的長所もあって、漁船の修理や燃料補給施設、船舶乗員の一時滞在施設、港湾設備、水産品の取引に伴う金融サービスが発展しており、グアム産業の多角化に一役買っています。その一方で、アメリカ軍はグアム島をアジア太平洋地域における重要な戦略拠点と見なしているため、島の1/3が米軍基地で占められており、基地から得られる雇用及び収入に依存せざるを得ない小島の現実も垣間見えます。

グアムの旗は1948年に制定されたもので、青は海と空、そしてグアム住民の融和を、赤い縁取りは大国の思惑に翻弄されたチャモロ人(先住民)が流してきた血を象徴します。中央の意匠は中心都市ハガッニャ近郊の川がリティディアン岬を経て海洋に流れ込む様子を描いたものであり、成長する力と自給を表すヤシの木、チャモロ人伝統の船で勇気の象徴であるプロア船、資源の共有を意味する川、環境に対する愛と責任を象徴する陸地で構成され、これをグアム伝統の武器である投石器に見立てた楕円形で囲っています。

縦横比:22対41


グアム
Guåhan
Guam


location_of_Guam.gif

位置:オセアニア
面積:約544km² (淡路島よりわずかに小さい)
人口:約18万人 (2011年推計)
政庁所在地:ハガッニャ (Hagåtña)
最大都市:デデド (Dededo)
主要民族:先住民(チャモロ人)37%
       フィリピン系26%
       他の太平洋諸島民11%
       混血系10%
       ヨーロッパ系白人7%
主要言語:チャモロ語と英語が公用語
主要宗教:キリスト教(ローマ・カトリック教会が大半)90%
政治体制:アメリカの海外領土
通貨:米ドル (dollar, USD)
主要輸出物:再輸出品、魚介類
主要貿易相手:シンガポール、香港、タイ、日本、オーストラリア
所得水準:高所得地域
ccTLD:.gu
インターネット利用者数:約9万人 (2009年)
車両通行:右側通行
国別電話番号:1-671

《地域歌「立ち上がれグアム人よ」》
作曲・作詞:ラモン・マナリサイ・サブラン
制定:1919年
備考:歌詞中の「彼女」は擬人化したグアム島を指す。

立ち上がれグアム人よ、祖国のために。
島の隅々まで彼女への称賛を響かせよう。
彼女の名声のために、彼女の栄誉のために、
我らの島を永久に高めよう。
彼女の名声のために、彼女の栄誉のために、
我らの島を永久に高めよう。

永久の平和が我らを治めんことを。
天の祝福が我らを包まんことを。
危機に抗い、我らを見捨てることなく、
神よ、我らのグアム島を護りたまえ。
危機に抗い、我らを見捨てることなく、
神よ、我らのグアム島を護りたまえ。

《地域名の由来》
チャモロ語ではGuåhan(グァハン)と表記され、「我々は持っている」「我らのもの」を意味する。島の土地、河川、そして資源はチャモロ人全体の共有物であるという彼らの意識を表す言葉で、特に川の存在は太平洋の小さな島々においては珍しく、同時に淡水を得る手段として大変貴重なものである。英語のGuam(グァム)はこれが転訛したもの。

日本では外国語特有のGuaの発音に慣れない高齢層を中心にガム島と呼ぶ人々も多い(中米のグアテマラも同様の理由でガテマラと呼ばれることがある)。

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嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

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