ハンブルク

ハンブルク
Hamburg
(ドイツ語、英語)

Hamburg.png

ドイツ北部のエルベ川下流沿いに位置するハンブルクは、首都ベルリンと同じく1市単独で州と同格の地位を持ちます(都市州)。商業が盛んで人口も多く、川幅の広いエルベ川を通じて巨大な船舶が北海に出ることも出来るため、古くから交易都市として発展してきました。特にハンブルク港はドイツ国内で最大、ヨーロッパ連合(EU)全体でもオランダのロッテルダム港に次ぐ第2の規模を持つ巨大な港湾施設であり、ドイツの貿易・物流の中心地となっています。また、そうした事情から必然的に外国との交流が盛んであることに加え、中世から特定の君主や貴族の支配に寄らず、市民による自治により運営されてきた経緯もあって、概して開放的・自由主義的な風潮が強い土地でもあります。ちなみに日本でもおなじみの挽肉料理「ハンバーグ」はハンブルクの英語読みですが、これはもともと近代初期のハンブルクで労働者向けに提供されていたタルタルステーキを原型としており、これが後にアメリカへ渡ったドイツ系移民の手で広まったとのこと。

ハンブルクの歴史は古く、6世紀には既に小規模な港町が存在していました。後にこの土地の重要性に目を付けたフランク王国のカール大帝により、北方のヴァイキングに対抗するための城塞が築かれ、その際に現在の都市名が成立したといいます。12世紀には十字軍遠征への貢献から、神聖ローマ皇帝より商業上の特権を与えられ、後にブレーメンなどと共にハンザ同盟を結成。北ドイツの中核都市として発展を続け、1410年に帝国自由都市の地位と自治権を獲得し、域内有数の豊かな都市となりました。しかしそれ故に、いざ戦争が勃発すると真っ先に狙われるという弱点も抱えており、16世紀の三十年戦争、19世紀初めのナポレオン戦争で大きな被害を受け、第二次大戦でも空襲により壊滅状態に陥っています。戦争の度に再建・修復されてきたハンブルクですが、さすがに全てを元通りにすることは容易ではなく、徐々に近現代的な建造物に置き換えられていきました。そのためドイツの都市の中では、中世の伝統的な街並みが比較的少ない都市として知られます。

赤い地色と白い城塞で構成されるハンブルク市旗は、かつてのハンザ同盟旗(赤と白の二分割旗)に着想を得た配色となっており、同じくハンザ同盟を構成していたブレーメンもこの2色を使っています。中央の城塞は13世紀から使われてきた伝統的な意匠で、友好的な者には門戸を開く一方、敵対者が現れれば固く閉じるという、ハンブルク市民の決意を象徴しています。豊かさ故に戦乱に苦しんだ過去が、よく表れた意匠と言えるでしょう。また、門の上部にある3つの塔はキリスト教の三位一体(注1)を意味し、特に十字架が掲げられた中央の塔は教会を象徴するとのこと。一方、左右の塔の上部に輝く星は、父なる神の加護を示しています。

縦横比:2対3


自由ハンザ都市ハンブルク
Freie und Hansestadt Hamburg
Free and Hanseatic City of Hamburg


Location_of_Hamburg.png

面積:約755km² (ドイツ全土の約0.21%)
人口:約180万人 (2011年推計)
州都・最大都市:ハンブルク (Hamburg, 1市単独で州と同格の地位)

(注1)
「さんみいったい」と読む。イエス・キリストと聖霊と神は同一であるという教義で、キリスト教の大多数の宗派が共通して持っている認識。

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プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

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