ふと思う「神様」のこと

はい嫁ドリルです。このブログを「ブログ(本来の日記的な使い方)」として使うのはなんかすごく久しぶりな感じがしますねぇ。ほとんど国旗とオリンピックの記事しかないし(笑)。昨晩もサラエボ五輪(1984年冬季大会)の記事書いてたらブラウザがクラッシュしてしまい、そのまま不貞寝しちゃいましたし

本題に入る前に近況報告をば。まずはこの5月10日、娘っ子が2歳の誕生日を迎えました~。活発さに拍車が掛かり、そろそろ第一次反抗期の到来を感じさせる今日この頃ですが、これも母の試練。受けて立つぜぃ!

そしてその誕生日当日に、お腹の中に第2子が宿っていることも判明しました。まだ3ヶ月ですが、運が良いのか性別も男の子であることが早めに分かり、一姫二太郎で縁起がええなぁと、旦那ともども喜んでおります。そちらの状況もまた機を見て話せればいいな、と。


さて、ここからが当記事の本題となります。長文です。ご注意を。


現在、我々家族はアラブ首長国連邦(UAE)最大の都市ドバイに住んでいます。国際金融情報センターとして急速に開発が進んでおり、見た目上も文化上もかなり現代的な雰囲気の強い街で、日本人である私達も熱さや時折街を襲う砂害に四苦八苦しながらも、それなりに居心地の良さを感じながら生活しています。

ドバイにはUAE国籍を持つアラブ人(エミレイティとかイマラティと呼ばれます)は2割程しかおらず、あとの8割は全て外国人。開発を進めるに当たって圧倒的に人手が足りないこの国では、同じイスラム圏の国々を中心に多くの外国人労働者が出稼ぎにきています。その国籍も多様で、アメリカの都市部を歩いてるような錯覚に陥ることもしばしば。もっとも、アジア系、特にインドとかパキスタンなどの南アジア系が多いという差異はありますが。

そのような多民族空間であるドバイにおいても、やはりイスラム圏であることを身に染みて感じるのは、モスク(イスラム教の礼拝所)の存在。イマラティか外国人かの区別なく、イスラム教徒が国籍や民族を超えてモスクで祈りを捧げる慣習には、「イスラム」の原義が「平和」を表す言葉だということを否応にも感じますね。それがまた、イマラティでもなければイスラム教徒でもない私のような少数派を浮かせるのかもしれないですけど…。郷に入れば郷に従えといいますし。

しかしこの現代都市ドバイに住んでいてずっと気がかりになっていることがあります。それはドバイの建造物が明らかに数多のモスクより高く、摩天楼を形成していること。この光景を見る度に、私を育ててくれたおばーちゃんの言葉を思い出すのです。

私は大学時代、山のふもとの神社のすぐ隣にある6階建てのマンションの一室を借りて生活していました。すぐそこに国道が通っていてバスに乗るのが便利という理由もありましたが、そこから山の方に向かう道は絶好のツーリングスポットで、バイク好きな私と旦那(当時は彼氏)は休みの日によく一緒にひとっ走りしに行ってたものです。また、妹とその彼氏は今も簡便な契約者変更手続きを経てその部屋に住んでいます。

そのマンション、山が近いということもあってよく狐や鹿、イノシシなどが下りてきてたんですが、その子らよくマンションの敷地に侵入するんですねぇ。敷地内には家庭菜園用の小さな畑スペースが設けられていて、事あるごとにそこの野菜や果物が食い荒らされていました。時には階段を登って私らが住んでた階にまで来ることも。私が玄関先で育ててたプチトマトも何度やられたことか…。

今思えば下りてくるのは決まって寒い時期で、単に山の作物がなくて食うに困った結果だと思うんですけど、ある日実家に帰った時におばーちゃんにその話をしたら、そりゃ当たり前やでと言われました。

なんでも山に近い神社というのは、山の神様を送り出し、またお出迎えする大切な場所であって、その近くに神社より高い建物を建てられて人間なんぞに見下ろされたら、そりゃ神様も怒る、とのこと。そして山の動物は全部神様の御使いだから、人に対する不満をその身で以って体現しているそうです。

おばーちゃんは普段はパソコンを使い、フラッと外国に行き、50代まではバイクもたしなんでいたというイマドキ生活満喫おばーちゃんなのですが、昔からそういう話の時だけはとても神妙に、切々と語る人でした。その話を聞いた時も、「ふーん、そういうもんかいな」と思ってたのですが、改めて異国の大都市に立ち、フラットな目線で見つめてみると、ふと「神様」について物思う時があります。

ドバイの街は本当に高い建物が多いです。ジュメイラモスクのような観光客向けの巨大モスクならともかく、生活に密着しているであろう小さなモスクはその陰にすっぽり隠れるように、ひっそりとたたずんでいます。これを見て、イスラムの唯一神(アッラー)は何を思うのだろうと。自らの創生物たる人類が「進歩」していることを好意的に見ているならいざ知らず、自らに迫らんとする反逆者として捉えたら、おばーちゃんの話の神様のように怒りを向けることもあるのかなぁ、と。

もっとも、イスラムは偶像崇拝は禁止で、あくまでモスクは天上におわすというアッラーに祈りをささげるための集会場。神様が直に住んでいる日本の神社とは毛色の違う存在なので心配はいらないのかもしれません。その一方で、バベルの塔のように、上へ上へ絶えず勢力を伸ばす人類が、神の怒りに触れる伝説もあります。人類よ謙虚たれという古くからの戒めに、再び挑戦をふっかけているこの街で、ふとそんな疑問を感じました。

珍しく難しいことを考えてたらお腹すきましたね。お昼ご飯でも食べに行きますか

コメント

非公開コメント

プロフィール

嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

国旗に関しては、まずは基礎知識カテゴリを熟読して下さい。

ツイッターやってます。基本的に更新情報はここでつぶやいてます。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

【タディの国旗の世界】
【駐京雑記】
【ぷらずま式改】
QRコード
QRコード
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

Flag counter