コソボ

コソボ
Kosova (アルバニア語)
Косово (セルビア語)
Kosovo (英語)

Flag_of_Kosovo.png (★See below)

コソボは長らくセルビアの一部として自治州を形成していましたが、住民の多数はアルバニア系住民が占めます。ユーゴスラビア解体直前の1990年、当時ユーゴの一部であったセルビアでは民族主義が勃興しており、コソボの自治権を大幅に縮小。これに反発するコソボのアルバニア系反政府勢力と争っていました。

1999年、セルビアによるアルバニア系住民の迫害(実際にはその逆も存在)があったとして北大西洋条約機構(NATO)はユーゴ空爆を実施。結果、コソボはNATO軍の占領下に置かれ、以後コソボは国際法上はセルビアの領内でありながらセルビア政府の施政権が及ばない地域となり、程なくして国連の暫定統治下に置かれました。2008年にはコソボ共和国の独立が宣言され現在に至りますが、セルビアは現在もコソボを自国を構成する自治州の1つと見なしており、問題解決の糸口は見えていません。

アルバニア系が多数派を占める現状から、コソボ国旗にはアルバニア国旗と似たものを採用する声が強かったようです。しかしアルバニア系の意匠をだけを国旗に反映させることは紛争の火種になりかねないとして、結果的には民族間の融和を謳った上記の国旗が採用されています。青地はヨーロッパ連合(EU)旗に通じる色であり、各民族の数少ない共通の目標であるEU加盟を願った色です。また、中央には金色(黄)で国土の形が描かれ、その上部にはコソボに住む主要6民族を象徴する6つの星が配されています。

縦横比:2対3


コソボ共和国
Republika e Kosovës
Република Косово
Republic of Kosovo


Map_of_Kosovo.gif

統計データは原則として2013年時点のもの。

[地理]
位置:ヨーロッパ
面積:約1.1万km² (岐阜県よりわずかに大きい)
人口:185万人
首都・最大都市:プリシュティナ (ア:Prishtinë, 英:Pristina)
主要民族:アルバニア人92%
       セルビア人2%
       ボシュニャク人2%
       トルコ人1%
       少数のアッシュカリー人、ゴーラ人、ロマ人など。
主要言語:アルバニア語とセルビア語が公用語だが、国民の大半は
       アルバニア語を母語として使用しており、セルビア語の話
       者は北部のセルビアとの国境付近に集中している。他に
       ボシュニャク語、トルコ語、ゴーラ語、ロマ語の4言語も少数
       民族の言語として公認されており、政府から一定の保護を
       受ける。
主要宗教:イスラム教(スンナ派が大半)96%
       キリスト教(2/3はカトリック、1/3は正教会)3%

[政治・軍事]
独立:2008年2月17日
国連加盟国からの承認数:108ヶ国
政治体制:共和制、議院内閣制
元首:大統領
    議会が選出。任期5年。3選禁止。
政府:内閣
    首相は議会の指名に基づき、大統領が任命。
    他の閣僚は首相が任命(議会の承認が必要)。
議会:一院制の国会
    120議席。100議席は直接選挙(比例代表制)で選出。残る20議席
    は少数民族の代表者に配分される枠で、セルビア人4議席、ボシュ
    ニャク人3議席など、人口に応じて議席数が決まる。任期3年。
政党制:コソボ民主党とコソボ民主同盟による緩やかな二大政党制
国政選挙権:18歳以上の国民全て
兵役制度:志願制
国防費:不明 (4000~5000万米ドルと推計される)
軍組織:コソボ治安軍
     総数2500人。陸上戦力のみの構成。他に紛争再発を防ぐ
     目的で北大西洋条約機構(NATO)指揮下のコソボ平和維持
     軍(KFOR)という多国籍軍が約1万6000人が駐留しており、
     共同で国防・治安任務を担う。

[経済・その他]
中央銀行:コソボ中央銀行
通貨:ユーロ (euro, EUR, 注1)
国内総生産(GDP):68億2700万米ドル
1人当たりGDP:3898米ドル
GDP構成比:農林水産業10~15%
        鉱工業20~25%
        サービス業60~65% (2011年推計)
労働人口:不明 (80~90万人前後と推計される)
失業率:不明 (30%前後と推計される)
輸出額:4億1000万米ドル
輸出品:鉱石(ニッケルなど)、鉄鋼、銅とその加工品、皮革製品、野菜
輸出先:イタリア26%、アルバニア15%、マケドニア10%、中国5%、ドイツ5%
輸入額:33億9800万米ドル
輸入品:原油と石油製品、食料品、機械類、化学製品、自動車
輸入元:ドイツ12%、マケドニア11%、セルビア11%、トルコ9%、イタリア8%
ccTLD:なし (登録されていない)
インターネット利用者数:不明
車両通行:右側通行
国別電話番号:381

(注1)
1999年よりドイツ・マルク(mark, DEM)を使用。2002年にドイツでユーロが流通し始めたのに伴い、コソボもEU非加盟国ながら特例としてユーロ使用が認められた。


《国名の由来》
アルバニア語ではKosova(コソヴァ)、セルビア語ではКосово(コソヴォ)と表記される。セルビア語で「クロウタドリ」を意味するкос(コス)に、所有限定詞のово(オヴォ)が付加された名称であり、古くからセルビア人によってこの地域一帯が「クロウタドリの平原」を意味するКосово Поље(コソヴォ・ポリェ)と呼ばれてきたことに由来する。

セルビアは現在もコソボの独立を認めておらず、自国を構成する自治州の1つと主張している。セルビアの自治州としての名称はコソボ・メトヒヤ自治州で、メトヒヤとはコソボ東部の地域名であり、古代ギリシャ語で「修道院の土地」を意味するμετόχια(メトヒア)に由来する。

この領域はもともと西部のコソボ、東部のメトヒヤという2地域から構成され、コソボ・メトヒヤと呼ばれていた。1974年の大幅な自治権拡大によって一度コソボが領域全体を表す名称に採用されたが、1990年にセルビア政府によって自治権が剥奪され、名称もコソボ・メトヒヤに戻された。2008年の独立宣言に際してコソボが再度国家全体の名称となった。


★(c) 2009 Zscout370 CC BY-SA 3.0

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嫁ドリル

Author:嫁ドリル
国旗と酒をこよなく愛する関西女。
カイロ、ドバイ、カルガリー駐在員を経て、現在は関東で働きながら旦那と1女1男の4人暮らし中。

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